「福山ショック」で便乗結婚!? 夫婦になれば「断然オトク」です
10月は秋の結婚シーズンだが、それに先立ち9月28日(2015年)、「福山ショック」が列島に駆け巡った。歌手で俳優の福山雅治さんと女優の吹石一恵さんが結婚した日だ。これを機に結婚に踏み切ったカップルもいるに違いない。だが、結婚はゴールではない。まだまだスタートしたばかり。これから結婚する人、迷っている人、離婚に悩んでいる人...。結婚にまつわる様々なアドバイスを紹介しよう。
J-CASTニュースの書籍サイト「BOOKウォッチ」でも特集記事を公開中。
収入2倍、支出25%減、リスク2分の1
就職できない、給料が安い、年金がもらえない――。20~30代を取り巻く環境は厳しくなる一方だ。こんな時代に結婚すべきかどうか。男性は「妻子を背負う自信はない」といい、女性は「家事に追われキャリアアップはできなくなるし、子どもを育てる余裕もない」と思い、結局「結婚にはメリットなし」ということになる。いまはそんな時代だ。
ところが、「結婚した方が断然オトク!」と訴えている人がいる。『「結婚」で人生を黒字化する! 会計士夫婦が教える、お金と夢を倍速で手に入れる方法』(著・野瀬大樹、野瀬裕子、1404円、祥伝社)の野瀬大樹さん、裕子さん夫妻だ。「むしろ逆に、結婚していないでいると、大きな損をしている」と。
公認会計士の知識を生かし自分たちの生活を実践し、結婚すれば「収入が2倍になる」「支出が25%減る」「リスクが2分の1になる」と力説する。夫婦の緻密な計画とリスク管理が可能にしたわけだが、結婚に対する考え方が変わってくる。
プロポーズしてくれない男の本音
恋愛に消極的な「草食系男子」が増えているというが、困るのは、「恋愛はするけど、結婚はしない」という男だ。そんな男は「肝っ玉の小さい、器も小さい男」。こんなのに引っ掛かったら一生の台無し、人生を棒に振ってしまう。
『ボク、結婚はしませんから。 結婚したい彼女による「結婚しない彼」の心理分析』(著・安部結貴、1404円、CCCメディアハウス)は、のっけから辛辣な男性批判だ。
女性にとっては、出産という期限がある。ところが、男性にはそういったタイムリミットがない。女はその気になっても、なかなかプロポーズしてくれない。男はなにを考えているのか。こんな男を思い通りに動かすにはどうしたらいいのか。それとも結婚しない男は見切りをつけるべきか。
男の本音をのぞいてみようと、「つきあいの長い人は要注意」「同棲生活には落とし穴」「男はマザコン」など、男性さえも気が付かないような心の奥を分析する。あとがきに「かく言う私も、男に振り回されてきました。これからの人に同じ轍を踏んでもらいたくはないのです」と打ち明ける。経験があるだけに迫力ある内容になっている。
いまのパートナーこそ理想の伴侶
愛する人と結婚できても、幸せになれるかどうかわからない。3年もすれば、あれやこれやと相手のイヤなところが見えてくる。もうダメだと離婚寸前の夫婦も多い。そんなとき、解決策があるのか。
『誰と結婚しても幸せになる法』(著・エファ・マリア・ツアホルスト、訳・岡本朋子、1620円、サンマーク出版)は、「大丈夫です。すべて180度変え、今のパートナーが理想の伴侶になるのです」と夫婦問題専門のカウンセラーが8つの掟と7つのプランを紹介してくれる。ドイツで100万部を超えたベストセラーである。
8つの掟とは、例えば「王子様探しはやめなさい」「パートナーの『イヤな部分』に目をつぶってはいけない」「氷河期にこそ2人に必要な『カギ』が落ちている」。7つのプランとは、例えば「偽りの自分をいますぐ脱ぎ去る」「笑うように、泣くように、セックスをしょう」「子どもに『両親の平安』という贈り物をしょう」等々。結婚生活の危機を乗り越えた自身の経験に基づいた大人の人生案内である。