明日発売のiPhone6s、月々の安さではauに軍配? 横並びのかけ放題「ライト版」だが、じつは...

   いよいよ明日、2015年9月25日に米アップルの最新スマートフォン「iPhone 6s」が発売される。NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクの携帯電話大手3社は、新たなiPhoneユーザーの掘り起こしと、他社からの「のりかえ」ユーザーの獲得に火花を散らす。

   気になるのが料金プラン。なかでも、月々の支払いがいくらになるかは大きなポイントになるだろう。iPhoneの料金プランは、そのレイヤー(データ容量)ごとで異なる。改めて発売直前に3社を比べてみると...

携帯電話大手3社の新料金プラン
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ポイントは3社で微妙に違う「レイヤー」ごとの料金

   「iPhone 6s」の料金プランは、じつは携帯電話大手3社それぞれにレイヤーの構成が異なっている。

   au(KDDI)は9月11日、かけ放題プランに「スーパーカケホ」を投入。次いでソフトバンクが「スマ放題ライト」を、16日にはNTTドコモが「カケホーダイライト」を、それぞれ新たな料金プランとして発表した。

   基本料金は、いずれも月額1700円(2年契約時)。これらのかけ放題プランは、5分以内の通話が無料で、これまでの「カケホーダイ」、「カケホ」、「スマ放題」(いずれも月額2700円、通話無制限)よりも安価で使えるようになっている。

   ところが、表向きは「月額1700円」で3社が横並びのように見えるが、これが月額の料金プランで比べると微妙に違う。

   auは、データ定額サービスがレイヤーごとに細かく分かれていて、「3ギガバイト(GB)」「5GB」「8GB」「10GB」「13GB」に設定されている。

   「3GB」から適用できるため、単回線で一番安い組み合わせは6200円(「スーパーカケホ」の基本料金1700円+データ定額(3GB)4200円+インターネット使用料300円)となり、従来の6500円の「カケホ」の料金プラン(基本料金2700円+データ定額(2GB)3500円+インターネット使用料300円)から、実質的に300円値下げとなった。

   一方、ソフトバンクの「スマ放題ライト」はauとは異なり、「5GB」「10GB」「15GB」に設定。5GB(5000円)からしか適用できないので月額7000円のプランになるが、じつは単回線で一番安いプランの組み合わせは、従来の「スマホ放題」を利用した6500円(同)と比べると、実質的に500円の値上がりだ。

使用が少ない人には、「3GB」から使えるauが「オトク」かも

   さらに、NTTドコモも「5GB」「8GB」「15GB以上」と、5GBからの3段階で設定。単回線で一番安い組み合わせは、「カケホーダイライト」が「5GB」の7000円からなので、従来の「カケホーダイ」の6500円(基本料金2700円+データ定額(2GB)3500円+インターネット使用料300円)のほうが安いことになる。

   つまり、auは新しいかけ放題プラン「スーパーカケホ」で「3GB」を展開しているため、6200円の最安値のプランが組めるが、ソフトバンクとNTTドコモはそれぞれ、新しいかけ放題プラン(ライト版)が「5GB」からの適用のために7000円からとなり、実質的に値上げとなったわけだ。

   では、実際に自分がどのくらいの容量を必要としているのだろうか――。一般に、動画サイトの閲覧機会が多かったり、デザイナーなど仕事で利用したりする人は、大きな容量が必要とされる。半面、1日に1~5回程度の通話やメールや、動画はもちろん、ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)の利用もあまりないような人には5GBでも多いくらいかもしれない。

   auの「データ容量かんたん診断」によると、たとえばメールのやり取りが1日10通以下、SNSを含むインターネットの利用が1日30分くらい。動画の利用が1日10分くらいで、1か月のデータ通信料が7GBを超過したことがない人は、「3GB」のデータ容量で足りるようだ。

   月々、スーパーカケホの基本料金1700円とデータ定額の4200円、300円のインターネット使用料の合計で6200円。これにauスマートバリュー適用で934円の値引きを使えば、しめて5266円と安くなる。

   レイヤーごとに5段階に細分化しているauであれば、ユーザーのふだん使いに見合った容量と、それに最適な料金プランで利用できるということのようだ。

   月々の月額料金も積み重なれば、個人にとっては非常に大きな額になる。自分に合ったプランを検討し、明日の発売を迎えてほしい。

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