「2015年は日本のIoT元年」ブロードバンド推進協議会がモノづくり実践講座を開催へ

   IoT(モノのインターネット「Internet of Things」)という言葉をご存知だろうか。世の中に存在する様々なモノに通信機能を持たせ、ネットに接続したり、相互に通信することでモノがネットを介して情報をやり取りする能力を備えることをいう。今や、Google GlassやApple Watch(2015年春発売予定)などのウエアラブル端末が続々と登場し、デジタルカメラやデジタルオーディオ機器といったデジタル家電をインターネットに接続することは当たり前のこととなってきている。一般にはあまり知られていない言葉だが、IoT化は今後ますます加速すると見られている。

「デモデー」の審査委員長を務めるヤフーの村上CMO
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5月開講、9月下旬に成果発表会

   2015年2月13日、一般社団法人ブロードバンド推進協議会(BBA、孫正義代表理事)はIoTをテーマとした、モノづくりの実践講座「Field TechUP Program」の受講者の募集を開始した。

   この実践講座では、ICT(情報通信技術)を活用したハードウェア開発に取り組むベンチャー企業や個人技術者を対象に、ハードウエアプロダクト、ロボット工学、モノづくりなどについて、ICTの最前線で活躍する講師による4カ月間のセミナーを無料で開催。受講者は、セミナーの期間中にプロトタイプを作成し、最後にコンテスト形式の発表会が行われる。

   プロトタイプの作成には、クラウド環境や、通信機器などのサポートを受ける事ができる。また、発表の場となる「デモデー」では、この活動を支援するヤフーの村上臣執行役員兼CMO(チーフ・モバイル・オフィサー)が審査委員長を務める受講者に対しては、セミナー後に作成したプロトタイプをめぐって事業化、量産化など、次のステップにつなげられるよう、サポーター企業をはじめ多業種の企業や自治体との懇談の場が設けられる。

   「Field TechUP Program」受講者募集を開始した2月13日には都内で、記者説明会が行われ、村上氏は、「日本は今年がIoT元年と言えるのではないか」と述べ、「ただモノがインターネットに繋がるだけではなくて、それを利用して実生活がどのように豊かになるのか、そういうものをサービスと共に出して行かないといけない」「ぜひこのプログラムをきっかけに、日本発のプロダクトを世の中に出していけたらなと思っています」と意気込みを語った。

   受講者の募集期間は3月31日まで。その後、選考期間を経て、5月~8月にかけてセミナーが実施される。「デモデー」は9月下旬に開催予定だ。

   ベンチャー企業に所属しているか、もしくは起業を目指している技術者・学生が対象。業種や職種は問わない。

   応募要項の詳細は、特設サイトまで。

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