ダイソン「ハイジェニック ミスト」 加湿「快適」と高評価 「寒さ」や水めぐり改善要望の声【レビューウォッチ】
ダイソンが羽根の無い扇風機「エアマルチプライアー」を発売したのは2009年。それから5年を経た14年11月、今度は加湿機「ハイジェニック ミスト」を発売し話題を呼んだ。というのも、そのフォルムが10年にグッドデザイン賞も受賞した「エアマルチプライアー」から受け継がれたものだったからでもある。健康や美容に悪影響があると、乾燥に対する"敵視"が進むなか、環境に応じた湿度設定・衛生的で偏りのない均一な加湿効果をうたい登場した「ハイジェニック ミスト」。実際の使い心地は気になるところだ。
機能性と利便性の間で
加湿効果に焦点を当てると、その効果は確かなもののようで、
「加湿具合がとてもまろやかです」
「暖房をしていても部屋の中が乾燥している感じが全くなくなり空気もきれいになっていることを実感できました」
と、高評価が並ぶ。
部屋全体の「均一な加湿」という面でも、
「今までの加湿器は湿度調整とかなかったから壁が結露してたけど、新しくなってからは結露は今のところなく快適です」
と、満足との声が多かった。
ところが、その副産物として多くの人が書いていたのが「寒い」という指摘。
「横に風が出る為、室内が寒い時は、冬に扇風機をつけている感覚で、置き場所を考えさせられました」
「風が遠くまで届くぶん、風が当たりやすく、寒い」
と、「パワーはかなりあります」という意見もある通り、風量の調節が思い通りにできず、「首振り機能もない」ことから、肌寒く感じてしまうという。
また、同じく多くの人からの指摘として、給水時の作業について、
「水の補充時に、まず風の出るドーナツ部分を外し、その後タンクを外さなければいけないので、やや大掛かりです」
「水がボタボタ垂れます」
など、手間がかかったり、苦労した、という意見が見受けられた。
他にも「水がタンクから流れていく(チョロチョロ)という音がします」と、稼働音についての指摘や、「意外と大きいです」と、サイズに言及する声も。
購入の際は実物を確かめてから検討するのが良いだろう。
総合的な評価としては「よからず、悪からず」と厳しい意見も多いが、購入した人の中には「今までのフィルター式の加湿器の不衛生さにはウンザリしてきました」と、商品の特長を重視し、満足との声も多い。
「加湿器としては、たいへん満足のいく機能と性能」
との意見もあり、改善の余地はあるようだが、住環境などによりぴたりとマッチしそうだ。
カラーはホワイトとシルバーの2色。価格はダイソン公式オンラインストアによると、6万3504円(税込)。