「光セット割」戦国時代に "大容量一家"にはSB「スマート値引き」がほほ笑むか
ソフトバンクBBは2015年2月4日から、NTT東西の光回線を利用した最大1GBの高速ブロードバンドサービス「SoftBank 光」の事前受付を始めた。サービスの開始は3月1日から。同サービスに合わせてソフトバンクモバイルとともに、スマートフォンを一緒に契約するとスマホの利用料金を割引くセット割サービス「スマート値引き」も始まる。これで国内携帯3キャリアの「光セット割」が出そろった格好だ。
「ドコモ光パック」も合わせ「auスマートバリュー」に対抗
NTTドコモもやはり3月1日から、固定向けの光回線サービス「ドコモ光」を開始し、合わせて、ドコモのスマホや携帯電話と合わせて契約すると、モバイル通信のデータ料金を割り引く「ドコモ光パック」も提供する。auはすでに、「auひかり」などの固定通信サービスとデータ定額サービスを組み合わせて料金を割り引く「auスマートバリュー」を設けている。
利用者が一戸建て住まいの場合を例に3つのサービスの内訳をみると、固定の光回線はいずれも5616円(税込、以下同)と同額など、一見すると、お互いの差別化がはっきりは見えてこない。
セット割が選択できるようになったことで、乗り換えや契約の変更を考えた方が良いと思われる利用者は、一家で動画閲覧の頻度などが高い、いわゆるヘビーユーザーのファミリーだろう。
一戸建てに住む3人家族で、それぞれが毎月10GBずつ、計30GBを利用する例で試算すると、ソフトバンクモバイルの料金は4万1796円で、これに「スマート値引き」が適用されるとマイナス6000円となり、支払金額は3万5796円で最も安い。一方、ドコモでは4万716円が「光パック」でマイナス3456円となり3万7260円に、auでは4万1796円が「スマートバリュー」で4566円割引の3万7230円となった。
ドコモは、パケットの料金設定は他社より割安なものの「ドコモ光パック」の割引額はお得感が弱い。ソフトバンクとauは割引適用前の価格は同一なのだが、30GB利用だと「スマート値引き」と「auスマートバリュー」の差が現れた。