「脱・さとり世代」が増加中、10代の7割が「将来への志あり」 城南進学研究社調査
「高望みもなく合理的な行動を心がけ、欲がなく無駄な努力や衝突は避ける」そんな若者を指す「さとり世代」という言葉が最近話題になった。果たして、今の若者は本当にさとっているのか。予備校やマンツーマン指導の事業を展開している城南進学研究社は、医学部受験を専門に扱う「城南医志塾」の開校に際し、若者の将来への志の実態を知るために、15歳から24歳までの男女400人を対象に「志に関する意識調査」を行った。
多くの若者が早い段階で志をもっていることが判明
調査の結果、全体の約6割、10代の7割を超える人が「今すでに(将来に対する)志を持っている」ということが分かった。また、志を成し遂げたい理由として最も多く挙げられたのは「お金を稼ぐため」で、加えて4割の人が「将来的な安定のため」と回答しており、具体的なメリットをモチベーションとする人が多いことを示している。
また、志ありと回答した人の約7割が「志について誰かに話している」ということも分かった。理由を男女別にみると、女性が「応援してもらいたいから」という巻き込みタイプが多く、男性は「(志を)叶える自信がある」「頑張っている姿をアピールしたい」という自己顕示タイプの回答が目立つ。男女によって内容に差はあるが、志を成し遂げるためには周囲の環境も大きく影響するということが伺える。
自由回答として「志の具体的内容」を求めた問いには「医療関係の仕事」と答えた人が約10%、「グローバルな仕事」が約5%であり、こうした仕事への就業を望む人は10、20代の早い段階から強い意欲を持っていることが見受けられる。
城南医志塾では、医療従事の志を持つ受験生を充実のサポートで応援する。顧問医師や医学部生トレーナーなど実際に医療に従事するエキスパートとの連携により、高い学力の養成のみならず、医療に携わる志を支える体制を整える。
調査はインターネットによるアンケート形式で、2014年12月24日から26日にかけて実施した。