日本の押印文化に革命!? 朱肉いらず、カードサイズの「スマート印鑑」
外出先で急な押印が必要になった時、印鑑を持ち歩いておらず、慌てて近場の店で購入したことがあるというビジネスパーソンは少なくないだろう。会社のデスクに同じ名字の印鑑が3つも4つも...という人もいるのではないだろうか。
そんな人に向けて、デザインやウェブ制作のアンディ(東京都台東区)は2014年11月21日、「スマート印鑑」なる商品を発売した。「印影だけを持ち運べる世界最薄の印鑑」という触れ込みで、メディアにも取り上げられ話題沸騰中だ。
公共機関などでの受理率が97.4%
厚さ0.34ミリ、カードサイズで財布や名刺入れにも入るサイズの台紙に、印影が12個転写されているもの。印鑑を持ち歩いていなくても、これを携帯しておけば急な押印に対応できるというすぐれものだ。
使い方は、印影を裏紙とともにミシン目で切り離し、裏紙を外して押印したい部分に半透明シートの印影を合わせ、上から親指で3~5秒間グリグリ押し付ける。半透明シートをはがして指でなじませれば完成だ。シールではなく転写インクが紙面に密着するため、段差がなく、鮮明でフラットな印影の仕上がりになる。
アンディは14年5月、会社や役所・公共機関、保険会社などで198回の押印調査を行い、受理率は97.4%だったという。
人気名字100種類を取扱中
ネット上では、発売当日から「これほしい」「財布に入れとくといいな。買おう」などと書き込まれていたが、14年11月26日に「モーニングバード!」(テレビ朝日系)で取り上げられたことでさらに注目度が上昇。「かばんに入れとくといーね」「これ手帳に挟んどきたいなぁ便利そう」「印鑑が必要な日本ならではだよね...」といった声が上がった。
現在は高橋、佐藤、鈴木など人気名字100種類を取り扱っているが、「ほしいけど自分の名字がない...」という声も多い。取り扱い名字は順次拡大する予定とのことで、期待しておこう。価格は410円。