ブランドねぎ界の注目株 甘くてとろとろ「松本一本ねぎ」
料理の脇役として使われることが多い「ねぎ」だが、近年は九条ねぎ(京都府)や下仁田ねぎ(群馬県)、深谷ねぎ(埼玉県)など、「ブランドねぎ」がクローズアップされることが増え、主役になることも多くなってきた。
そんな「ブランドねぎ」の中で、にわかに注目を浴びているものがある。名前を「松本一本ねぎ」といい、テレビ番組に取り上げられたことで「美味しそう!」「食べたい!」の声が続出しているのだ。
曲がった形が特長
「松本一本ねぎ」は、長野県松本市発祥のブランドねぎだ。
松本市の観光情報ポータルサイト「新まつもと物語」の松本一本ねぎ紹介ページによると、このねぎはすでに江戸時代には栽培されていたという歴史のあるもので、江戸に行く際に松本名産のお土産として使われていたそうだ。
湾曲した形が独特で、「まがりちゃん」という愛称もある。
ねぎの品種は、形態的・生態的な特性から加賀群、千住群、九条群に大別されるが、「松本一本ねぎ」は下仁田ねぎと同じ加賀群に属する。下仁田ねぎよりも長くて細め、株分かれしにくいのが特長だ。
加熱すると甘く、とろとろになり、鍋物やかき揚げ、ねぎみそなどに適している。蒸すだけというのも、ねぎ本来の甘さが楽しめてオススメだという。
鉄腕DASHで取り上げられ話題に
この「松本一本ねぎ」が、2014年11月16日放送の「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系)内のコーナー「出張DASH村」で取り上げられ、注目を浴びることになった。
出演者のTOKIOの長瀬智也さん、城島茂さんが松本市の畑に出向いて収穫などの作業を手伝った後、「ねぎ餃子」「ねぎたっぷり鍋」「ねぎの天ぷら」を作って食べていた。
これが美味しそうだったということで、ネット上は「松本一本ねぎ、松本行ったら買いに行きたい!!」「こんなに惹かれるねぎに出会ってしまうなんて」「『ネギ食うくらいなら、舌噛んで自害するわっ!』との覚悟を抱いているほど、希代のネギ嫌い。 今日のダッシュ見て、松本一本ねぎなら食べたいかも、と思った...」などと大騒ぎになった。
「松本一本ねぎ」は松本市内のスーパーや直売所で購入でき、県外でも長野県の農産物を扱うイベントで販売されることがある。
なかなか買う機会に恵まれないという人には、楽天市場で「松本一本ねぎと信州きのこセット」として販売されているのでチェックしてみよう。