福岡市がコンテンツ産業振興を推進 移住希望者向けイベント開く
「妖怪ウォッチ」の制作を手掛けるゲーム会社「レベルファイブ」など、福岡のベンチャー企業が活発だ。通信アプリを展開するLINEの自社ビルも、2016年に博多駅前に完成予定で、クリエイティブ人材が集まる都市として福岡が脚光を浴びている。
14年3月に政府の「国家戦略特区(グローバル創業・雇用創出特区)」に選ばれて勢いづいた福岡市が、アジアのシリコンバレーを目指して、コンテンツ産業振興に本格的に動き出した。
起業したい人が交流する場を開設
福岡市内へ移住を考える人は少なくないが、ハードルになっているのが職場や待遇だという。そこでデジタルクリエイター・エンジニアを対象に市内の企業でトライアルワークを経て、就職を目指す試み「ぼくらの福岡クリエイティブキャンプ」を市が主催する。10月11日、都内で説明会が開かれた。
モバイルオンラインゲームの企画・開発を行うgumi の子会社で福岡に本拠を置くgumi West代表取締役社長の今泉潤さん、ネットショップ開設サービスのBASEの最高経営責任者(COO)の進浩人さん、電子書籍関連の事業を行うGMOぺパボのディレクター、今岡佐知子さん、クラウドソーシングのランサーズ取締役COO兼事業開発部部長の足立和久さんの4人が登壇し、福岡に移住した体験を語った。東京と比べて家賃が安く、会社の近くに住めるから通勤時間が短い、などのメリットを披露した。次回は11月30日に大阪で開催予定。
また同日、起業に興味のある人が気軽に集まり交流する場「スタートアップカフェ」が福岡・天神の書店「TSUTAYA BOOK STORE TENJIN」」3階にオープンした。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が福岡市の委託を受けて運営している。専門スタッフにスタートアップに関する相談ができるほか、セミナーや勉強会、ビジネスマッチングイベントなども今後開催していく。
福岡での仕事を考える人に向けた情報を市のニュースサイト「#fukuoka」で発信しており、上記イベントの詳細な様子も確認できる。