「ぬい撮り」がひそかなブーム 旅先でもぬいぐるみと一緒
2014-08-26 11:00:00
「ぬい撮り」という言葉をご存じだろうか。SNSのMIXIでも1000人以上のメンバーがいるコミュニティがつくられるなど、ネット上でブームになっている。
「ぬいどり」と音できくと裁縫の一種か何かと思ってしまいそうだが、「ぬいぐるみと一緒に写真を撮る」ことを指している。ネット上で「ぬい撮り」と検索してみると、「今流行りのぬいどりってのをしてみた」「なんか、旅先の写真をぬいぐるみと撮るのが流行ってるの?」「母が、今流行りのぬいどりって言って画像寄越したんだけど」といった発言や、ぬいぐるみをフレームに入れて旅行先や風景を撮った写真がたくさん出てくる。
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「警備の人に不審物を持っていると思われた」苦労も
「ぬいぐるみと一緒に写真を撮る」ぬい撮りが流行中
このぬい撮りを3年ほど前から楽しんでいるという東京都内在住の30代女性会社員は、はじめたきっかけをこう話す。
「友人がある日『(私に)そっくりだから買った。あげる』と人形をくれて、その時は「ああ、どーもー」ぐらいな扱いでしたが、途中からスイッチが入ってかわいがるようになりました。持ち運びに便利な手のひらサイズだったので、夜のナイターへ連れ出して写メールしたんです。そしたら人形が野球を見て応援しているみたいな絵になり『これ可愛いな…』と」
このところ、NHKの朝の情報番組「朝イチ」(2014年7月25日放送)で紹介されるなど、広く知られるようになった「ぬい撮り」だったが、始めたころは苦労もあったという。
「警備の人に不審物を持っていると思われたことあります。『人形です』と答えると『あー』…微妙な空気に。『今日、痛いやつがいた』『変な人がいた』 と思われたに違いない…」
「旅に出てぬい撮りとかしたい」
こうした苦労も乗り越え、この女性は現在、国内外、どこへでもぬいぐるみを連れて行き、自分の部屋でもレストランでも撮影を楽しんでいる。
「写真を撮るためにぬいぐるみを持ち歩いているわけではなくて、子どもがお気に入りの人形もっているのと同じです。ただ風景や物、食べたものを撮るよりも、ちらちらと人形が入っているほうがストーリーが生まれて後から見直しても楽しいんです」
SNSで共有している人も多いが、女性の場合は「一切していません」という。
「写メールしていると、よく「ブログやってるのですか?」と聞かれますが。後で見て『へへー可愛いなぁ…』と。完全な自己満足」
ツイッター上では楽しそうと興味を寄せる人が多く、夏休みの思い出づくりのために「ぬい撮りデビューしたくてたまらなくなっている旅行前日。連れて行っちゃうか?行っちゃうのか?」「旅に出てぬい撮りとかしたい」と、やってみたいという声も多い。