ギャルには不要なスマホの通話機能 会話苦手な現代デジタルネイティブ
若者の車離れ、海外離れ、ブランド離れなどをよく耳にする中、ここ最近では特に「電話離れ」が目立つようになってきたと感じています。私が高校生だった約15年前ではまだメール文化もさほど根付いていなかったことから、「メールするなら電話でしょ!」と毎日のように30分以上の長電話は当たり前。友人・先輩・後輩・彼氏などに電話を掛けていたことで、毎月の携帯電話代が3万円を超えては、親にしょっちゅう怒鳴られていました。
もちろんこれは当時の私だけではなく、周囲の友人も毎月の支払いに追われ、一時的に携帯を止められ連絡が取れなくなる子もいたほどでした。
しかし、現在の若者はどうでしょう?
当時よりも比較的、通話料金が安くなったことや最近では無料通話アプリが活用されているからなのか、使い過ぎにおいての返済に追われることはなく、それどころ電話を好んでする子が少なくなってきたように感じています。
それにはgrpでの「友達と30分以上の長電話をする頻度についてのアンケート調査」にも如実に表れており、友達と長電話を「1ヶ月に1回する」と答えたのが全体の約12%で、さらに「基本的に(30分以上)の長電話はしない」と答えたのが全体の50%にも及んでいたほどです。
ではなぜここまでして若者は電話をしなくなったのでしょうか。
早速意見を聞いてみました。
LINEやツイッターのメッセージ交換の方がラク
基本的に長電話はしない
『やっぱりLINEかなぁ。LINEだとすぐ連絡を取り合えるから電話して話さなくても充分って感じなんだよね』
『ネット文化で育ったからかな。携帯持った頃から文字でのコミュニケーションが多いから電話がかかってくるとビビる(笑)。むしろ電話は急用の時か、待ち合わせの時、相談の時に使うイメージ!』
『電話って時間を取られるから苦手…。自分のタイミングで話したいからLINEか、ツイッターのリプとかメッセージでやり取りする方が楽!』
こういった意見を聞くことが出来、物心ついた頃から日常的にネット環境に囲まれていることや、手軽に交流出来る文字コミュニケーションが自然と染み付いてしまったことで、電話=ハードルの高いツール、として位置付けていることが分かりました。
また、話しを聞いた若者の中には
『(自分が電話に出られずに)着信が残っている場合でも、電話で返信はしない』
といった声もあり、文字でのコミュニケーションが活発になっていく中で、電話嫌いや電話に対し苦手意識を持つ若者も以前よりも遥かに増加しているようです。
声交わす電話の文化も見直して
振り返れば、私が高校生だった時は、ちょっとしたことでも仲間と電話で連絡を取り、着信の数が自分の人気度を示すバロメーターにもなっていましたが、現代のように文字でのコミュニケーションが多いデジタルネイティブと呼ばれる若者にとっては、電話をすることよりも文字でのコミュニケーションの方が遥かに重要だと考えられていると言っても良いのかもしれません。
だからこそソーシャルな世界では連絡が活発でも、リアルな世界のコミュニケーションにおいては中々会話が弾まなかったり、周囲に馴染めなかったりするコミュ障の若者も増えてきているのでしょう。
もちろん私も普段、文字でのやり取りをすることが多いので否定する訳ではないですが、声を交わすといった電話文化も決して忘れず、むしろそれらを自分のコミュニケーションの糧にし役立てて欲しいとも思うのですが、いかがでしょうか。
今後益々、若者達の文字文化が活発になることを考えると、リアルな世界でのコミュニケーションにおいて自分を上手く表現することがきちんと出来るのか、心配になるばかりです…。
grp編集長・まぁ~さ