本を読んで「お金持ち」になる 盲点だった法則と頭の使い方
「お前の夢は金で買えるのか」。後輩社員の妻夫木聡にク―ルに言い放つ部長の柳葉敏郎が、実はこっそり宝くじを買っていたというコマーシャルが人気を呼んでいる。柳葉部長に限らず、本音では、人間誰しもお金は欲しいもの。どうすれば、手に入れることができるのか。書店には様々なハウツーものが出回っているが、最近話題の3冊を紹介したい。
J-CASTニュースの書籍サイト「BOOKウォッチ」(https://books.j-cast.com/)でも特集記事を公開中。
収入-支出=たまるお金
『大富豪のお金の教え』
大富豪など夢また夢の世界だが、小金持ちでも大金持ちでも、金持ちになる道はただひとつ。難しいことではない。阪急コミュニケーションズの『大富豪のお金の教え』(著・パン・ヒョンチョル、訳・吉野ひろみ、1680円)は、鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの言葉を引いて、いわく「収入が常に支出より多いこと」。つまり、「収入-支出=資産」の法則に従い、いつも収入が支出を上回っていれば、誰でも金持ちになれるというわけだ。
では、いかにして収入を増やし、無駄な浪費をせず、資産を管理していくか。世界を代表する大富豪10人の金銭哲学や行動原理を学ぼうというのが本書である。登場するのは、ビル・ゲイツ、ロックフェラー2世、シュワルツェネッガー、ジャック・ウェルチ、サムスン会長イ・ゴンヒら名立たる富豪たちだ。
稼ぐより難しいお金の使い方
『お金の流れを呼び寄せる 頭のいいお金の使い方』
お金を稼ぐのは大変だが、使うことはもっと難しい。まして、上手に使うのは――。日本実業出版社の『お金の流れを呼び寄せる 頭のいいお金の使い方』(著・午堂登紀雄、1365円)は、浪費を投資に変える「生きた金の使い方」の指南書だ。
せっかく手にした金を「死に金」としないためには発想の転換が必要だ。お金は貪欲に使いなさい、収入の範囲内で生活するという考え方をやめなさいと説く。20代では貯金せず、自己投資にあてること。会食費を節約すれば人脈が広がらない、本代やセミナー代をケチれば新しい知識やスキルが身につかない。他人のためにも惜しまず使うこと。相手を儲けさせれば、やがて自分も儲かるのだ。子供のためより稼ぎ頭のお父さんの小遣いを増やすべし、といった「お金の生かし方」の数々が具体的に示されている。
玉の輿より「一緒にお金持ちに」
『「お金持ちになる彼」を見つけて、育てました。』
サンマーク出版の『「お金持ちになる彼」を見つけて、育てました』(著・山田るり子、1365円)は、著者はもちろん、タイトルにある「育てられた彼」もマスコミに登場するなど何かと話題の書である。「お金持ちの男」ではなく、「お金持ちになれる男」を見つけて「育てる」というところがミソだ。
「お金持ちになれる男」をどうやって見つければいいのか。著者は、「素直な男」は必ず一流に変わる、「負けず嫌いな男」はナンバーワンになれる、「志の高い男」は途方もないことを成し遂げる、「人の悪口を言わない男」は時間も人生もムダにしない、といったポイントを上げる。お金持ちの男を見つけ玉の輿に乗るより、自らも自立して彼を育て共に成長することが幸せという女性の生き方を示す書ともいえる。