ラジオの「怪曲」ネットでバカ売れ 安元洋貴版「ゆるゆり」、iTunes2位に
iTunes Storeで、意外な楽曲が上位に入っている。タイトルは「ゆりゆららららゆるゆり大事件」。この曲自体は2011年のアニメ「ゆるゆり」のオープニングテーマとしてアニメファンには有名なのだが、今回上位に入っているのはカバー、しかもおどろおどろしいヘビーメタル風のバージョンということで騒ぎになっている。
事の発端は2012年12月24日、NHK-FMがまる1日を使い、アニメ声優が歌ったナンバーだけを取り上げた特別番組「今日は一日『歌う声優』三昧」で、このカバー版が流れたことだ。
かわいらしい女の子が歌っていたあの曲が…
話題の「ゆりゆららららゆるゆり大事件」(歌:桜ヶ丘健司(CV:安元洋貴))が収録された「百合男子キャラクターCD」
オリジナルの「ゆりゆららららゆるゆり大事件」は、アニメ「ゆるゆり」に出演する三上枝織さんら女性声優4人が歌っている。女子中学生たちのゆるい日常を描いた作品らしい、ハッピーなムードのかわいらしい曲だ。
一方、番組で流れたカバー版は男性声優の安元洋貴さんが、2012年8月発売の「百合男子キャラクターCD」のために吹き込んだ。メタル調の伴奏にくわえ、時に朗々と、時に裏声で、そして時には地の底からわきあがるような低音で歌うボーカル、間奏の一人芝居など、元の曲を知る人も知らない人も思わず呆然としてしまう珍曲・怪曲となっている。
事実、ラジオでこの曲が流れるや、Twitter(ツイッター)は、
「ダメだ、頭に残ってしまった……ゆるゆりなのに……いかついです」
「俺たちは凄まじい大事件に遭遇してしまった……」
といったつぶやきが飛び交う混乱状態に陥った。
本人も呆然の話題ぶり
しかしさらなる異変が起きたのはそこから。この放送で興味を持った人が続出したらしく、iTunesの楽曲チャートでぐんぐん同曲の順位が上昇、あっという間にアニメソングチャートの1位に。25日にはとうとう総合チャートでも、西野カナさんの「Happy Song」に続く2位にまで入ってしまった(18時時点)。
これには当の安元さんも、
「見たよ。iTunesのランキング…。何故流した。売れてありがとう、だが、何故流したぁぁぁぁ!聴かされた人々はリアクション困っただろうなぁ…」
とツイッターで呆気に取られるばかりだった。