イクラきらきら、アワビしっとり 寿ムード彩る三陸の海の幸
2012年も次第に押し迫ってきた今日この頃、今回は年末年始に向けて食べたいご当地グルメを紹介すべく、あれこれと考えた挙げ句に、東京・東銀座にある岩手県アンテナショップ「いわて銀河プラザ」にやって来た。
現在は相当量の入荷を確保
メカブ、イクラ、アワビの調和が見事
ここは日本一の面積を誇る「県」だからか、お店もけっこう広い。広い店内には、海の物から山の物まで様々な岩手の物産が目白押しで、あれこれ目移りしてしまうが、お目当ては三陸海鮮料理の料亭、中村家の「三陸海宝漬」(350グラム、3500円)だ。この海宝漬は、メカブ、イクラ、アワビという三陸の海の幸が一堂に会したしょうゆ漬で、中村家のオリジナルだそうである。
銀河プラザの売り場では、2011年のこの欄で紹介した「海寿漬」(アワビが少なく、かわりに数の子が入っている)など、海宝漬のバリエーション数種も売っていた。これら中村家の商品は、昨年は震災などの影響から入荷が不安定で品切れになることが多かったが、現在は相当量を入荷できているとのことだ。なお、海宝漬は中村家のオンラインショップでも注文できる。
シシャモの卵がアクセントに
海宝漬は冷凍で売られているので、まず冷蔵庫でじっくり解凍する。そして、パックのふたを開けるときが最初の楽しみだ。目にも鮮やかなイクラがきらきらと輝き、しっとりと色白のアワビがところどころに見えて、その下からは緑のメカブが顔をのぞかせている。彩りが良く、華やかな寿ムードが感じられて、年末年始にも合うような気がする。
さてこの海の幸は、メカブ、イクラ、アワビの三者の個性と調和がじつに見事である。歯ごたえ十分で風味豊かなメカブには、ぷちぷちのシシャモの卵がメカブに絡んで、よいアクセントに。イクラはこのメカブとの相性が絶妙で、力強い濃厚な旨いコンビができている。そこに、異質のしとやかな味を持つアワビが加わるとなれば、「海の宝」という言葉を実感できる逸品だ。
商品名:三陸海宝漬
製造:三陸海鮮料理 中村家
サイズ:350グラム
価格:3500円