ミニ四駆の思い出は? フルカウル、肉抜き、ベアリング…

   あなたのミニ四駆の思い出は?――1980~90年代にかけてブームを巻き起こしたタミヤの「ミニ四駆」が、近年再注目を集めている。公式全国大会「ジャパンカップ」も実に13年ぶりに開催され、2012年9月30日には決勝戦が行われた。

   ネットユーザーにはブーム直撃世代も多く、久々の脚光に感じるところがあったようだ。2ちゃんねるでは10月中旬、ミニ四駆に関するスレッドが立ち、思い出話に花が咲いていた。

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「スポンジのタイヤとかなんだったんだあれ」


20~30代の人には懐かしいミニ四駆。画像はアバンテシリーズの最新モデル「エアロアバンテ」

   中でも話題の中心になっていたのは、各人の愛車だ。掲示板では、当時人気を博した数々の「名車」の名前が飛び交った。

「アバンテ(編集部注:1988年発売、以下同)カッコ良かったなぁ、アバンテとサンダードラゴン(87年)が主力だった」
「母ちゃんにトライダガーX(94年)ぶっ壊された」
「ビークスパイダー(95年)とスピンアックス(95年)の人気は異常だったw」
「レイスティンガー(96年)の発売日、志木ダイエーの中にあるツルヤに長蛇の列が出来ていて、俺も並んだ。いい思い出」

   またミニ四駆の花、「改造」にまつわる思い出もさまざまな人の口から語られていた。中でもマシンに穴などを開けて軽量化する「肉抜き」に関しては、

「図工の授業で使ってた彫刻刀で削ってたわ めっちゃ削って芸術的に肉抜きしたけどコースアウトしてバラバラになったw」
「やったやった、しかもその時彫刻刀で切った傷が指に残ってるwww」
「トライダガーを肉抜きしまくって男子一同『美しい……』って言ってたのは覚えてる」

と話が尽きなかった。「ボールベアリング高かったよな」「スポンジのタイヤとかなんだったんだあれ」といったパーツ談義も、盛り上がりを見せた。

大人になって気づいてしまった…

   一方で、こうした切ないエピソードも。

「ジャパンカップ神戸大会に参加し優勝する予定だったが、あの『酒鬼薔薇聖斗』の事件で神戸大会中止になった 生まれて初めてあんなに泣いた」
「漫画に影響されて、外走らせてドブにぶちこんだわ。3回も」
「3000円もかけた俺のミニ四駆盗んだ奴でてこいよ」
「大人になりミニ四駆程度のスピードと大きさじゃダウンフォースなど無いに等しいと知った悲しみ」

   悲喜こもごものミニ四駆談義だったが、記者には時間の経過を感じさせる、ある人のつぶやきが印象的だった。

「昔は小遣いの中で頑張ってたなあ 今やれば思いのまま改造できる」

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