見た目はソバでも歯ごたえが違う ごぼうの香りプンプンの麺
本州の最西端にあって、三方を海に囲まれた山口県。この地方のグルメといえば、言わずとしれたフグをはじめ海のものが思い浮かぶが、内陸部の台地、秋吉台の麓には隠れた名産品があるという。それは「美東ごぼう」だ。このキク科の植物の根は、育つ土の良し悪しで味が大きく変わる。カルスト台地の石灰質の豊富な栄養分で育った美東のごぼうは、香りと歯ごたえが抜群なのだそうだ。
ごぼうを食べるのは日本人だけ?
冷やしてざるうどん、温かいつゆでかけうどん、どちらもおいしそう
ご当地にはごぼう料理を食べさせる店があって、ごぼうを小麦粉に練り込んだ「ごぼう麺」などを出しているという。そんなごぼうグルメを取り寄せで味わえるのが「ごぼううどん」(200グラム×3個入り、1050円)。現地ではお土産品として売られているようで、東京の山口県アンテナショップで見かけたこともあるが、今回は山口県の物産ネットショップ「いきいき!やまぐち楽天市場店」から購入した。通常送料は630円だが、他の商品とまとめて2500円以上購入すると、無料になるのがうれしいところ。
パッケージの箱には商品名が大きく書かれていたりして、いかにも「おみやげ」な雰囲気をかもしているが、それよりなにより、とにかく箱を通してごぼうの香りがぷんぷんしてくる。秋の青空の下で、畑の土や木造建築の匂いを嗅いだときのような心地よさ。ごぼうを食べるのは世界でも日本人ぐらいなのだそうだが、この香りがわかるのも日本人ぐらいなのだろうか。
袋のなかの麺はいわゆる半生麺で、ゆで時間は7~10分。1袋200グラム入りなのだが、1人前100グラムずつ別れて入っていて、気が利いている。説明書きによると、冷してざるに、温かいつゆで、かけうどんにすることもできる。かけの場合も、ゆでたものをいったん水で洗ってから、再度湯通しすることになっている。
美東ごぼうの粉末がふんだんに入っている
さて両方の食べ方をしてみると、ざるのほうがこの麺の個性が楽しめる気がした。麺は灰色がかっていて、切り口は幅広。ところどころ黒い点状の粒のようなものが見える。なにやらソバを思わせるところがある。
美東ごぼうの粉末がふんだんに入っているとのことだが、ゆでるとごぼうの香りはそれほどわからなくなった。それでも、ともすると単調になりがちなうどんの麺に、ごぼうの味わいと歯ごたえがしっかり根付いて、ソバとも違った独特の味わいがある。豊かな土の恵みが息づくうどんだ。
商品名:ごぼううどん
サイズ:200グラム×3個入り
価格:1050円