「友達作りの極意」誰から学ぶ？ 師匠はルフィ・社長・コンサルタント…

   友達を作るにはどうしたらいいのか。様々なソーシャルメディアが次々に登場、人と人とのコミュニケーションは便利になったが、若い人の間でこんな悩みが増えている。生身の、リアルな人間同士の問題はツールだけでは解決しないようだ。古くて新しい友達の作り方とは。J-CASTニュースの新書籍サイト「BOOKウォッチ」（https://books.j-cast.com/）でも特集記事を公開中。

「ネット人脈が支えになると思ったら、大間違い」

『最高の人生を送る一番の方法はリアルな仲間を作ることだ』

『最高の人生を送る一番の方法はリアルな仲間を作ることだ』

   この本の言いたいことは、タイトルの通りだ。では、そのためにはどうすればいいのか。アスコムからの『最高の人生を送る一番の方法はリアルな仲間を作ることだ』（著・荻原純一、1260円）は、「金儲けより人儲け！」を信条とする著者が人脈術の極意を伝授してくれる。

   「ネット人脈が自分の支えになると思ったら、大間違い」「ソーシャルメディアで本当にいい仕事は舞い込んできません」という。現在は企業コンサルタント会社の社長だが、それまでの経歴が異色だ。国立音大に学び米国へ留学、帰国後はトランペッターとして活躍するが、警備保障会社に就職。管理職を歴任のあと、2001年に今の会社を設立する。それだけに、自分を支えてくれる人脈の大切さを実感しており、内容は具体的で説得力がある。

ワンピースに学ぶ味方作りの教科書

『ルフィの仲間力　「ONE PIECE」流、周りの人を味方に変える法』

『ルフィの仲間力　「ONE PIECE」流、周りの人を味方に変える法』

   アニメやゲームにもなった『週刊少年ジャンプ』に連載の漫画「ONE PIECE」（ワンピース）の人気の秘密はどこにあるのか。それは中心テーマが「仲間」にあるからだという。アスコムの『ルフィの仲間力　「ONE PIECE」流、周りの人を味方に変える法』（著・安田雪、1260円）は、主人公ルフィに仲間作りの方法を学ぼうというものだ。

   「ルフィの仲間力」とは、（1）仲間を集める（2）仲間と助け合う（3）仲間との信頼を強化する（4）仲間と一緒に成長していくことだ。この4つの力を身につければ、周りの人たちが味方に変わり、1人では不可能な夢をかなえることができる。「社会ネットワーク分析」の専門家がメガヒット作品の登場人物を分析しながら、職場でも役に立つヒントを興味深く提示している。

人生80年をにらんだ「友活」

『友活をはじめませんか？　30代からの友人作り』

『友活をはじめませんか？　30代からの友人作り』

   人生80年といわれて久しい。不惑の40歳を超えてもまだ人生の折り返し点である。友人付き合いが次第に淡白になりがちなこの年代。「孤独死」なんていうニュースもちらつく。遊タイム出版の『友活をはじめませんか？ 30代からの友人作り』（著・木村隆志、1575円）は、30～40代の男女が100人超の友人を作り、親友を見つけ、残りの人生を楽しく生きるための方法を紹介する。

   「就活」や「婚活」ばかりでなく、友達も「友活」として積極的に活動しなければ、手に入れることが難しいのだ。人間関係、恋愛、結婚などの悩みを解決するコンサルタントが本業の著者が、小心者の自分を叱咤しつつ、出会いの場に顔を出し続けた体験から得た具体的なノウハウの数々。