巨大迷宮「絶望要塞」から初の「完全脱出成功者」 7万2132人目、14回目の挑戦
2012-09-19 10:54:26
死に至る病。それは、絶望――その「脱出不可能」とされる巨大さから「絶望」の名を冠された富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)のアトラクション「絶望要塞」から、2012年9月14日、初の完全脱出成功者が誕生した。
7月28日の開業から49日、来場者7万2132人目にして初という偉業を成し遂げたのは東京都在住の家族連れで、実に14回におよぶ挑戦の末の成功という。
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必要なのは「知恵」や「記憶力」、「体力」、「想像力」、そして「運」
ついに初の脱出成功者
「脱出成功確率は限りなく0%に近い」、「史上最難関、脱出成功確率10万分の1」とうたい、運営も開始当初「クリアできる人いるのかな…」と不安だったというこの迷宮脱出型アトラクション「絶望要塞」は、ミッションクリア型のウォークスルーアトラクションだ。ゲストは要塞内の無数のドアと廊下と部屋から成る『迷宮』や厳重なセキュリティ、限られた時間との戦いに挑む。
要塞内はいくつものステージに分かれており、ステージの進行につれ、難易度が増す。各ステージには「隠された手がかかり」や「どこにあるか分からないトビラ」などさまざまな罠や仕掛けがちりばめられているため、クリアは闇雲に進むだけではならず、「知恵」や「記憶力」、「体力」、「想像力」の駆使にくわえ、「運」が求められる。
実際、泊りがけで何度も挑戦し完全脱出に成功した先の家族連れも「運がよかった」と感想を述べているそうだ。富士急ハイランドでは、初成功を記念してこの家族連れに、記念賞、名前入りの盾、脱出成功写真を贈る。
「絶望要塞」にはリピーターも多く、公式フェイスブックページには30回以上挑戦しているという猛者もいる。そんな愛好家たちや新たな挑戦者を待ち受ける為、今後も大なり小なりの変更を予定している。