竹島、尖閣諸島、北方領土…なぜ国境の島々は「日本の領土」となったか

   韓国の李明博大統領が竹島に上陸した2012年8月10日、ロンドン五輪ではサッカーの韓国代表選手が試合終了直後「独島(竹島)は韓国の領土」と掲げ、銅メダルはく奪騒動がおこった。日韓両国の間で、竹島に関する話題がにわかに沸騰している。

   一方、中国と領有権を争う尖閣諸島に目を移せば、東京都による購入交渉が進んでおり、北方領土についてはメドベージェフ大統領の強硬な姿勢がたびたび報じられる。日本の領土問題は現在、国民の大きな関心の的といえるだろう。

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「知る」ことにより自国の領土としての愛着を


『国境の島を発見した日本人の物語―教科書が教えない領土問題』

   そんな竹島、尖閣諸島、北方領土などの国境の島だが、位置や日本の領土となった由来といった基本的な知識は長らく国民の間に共有されてこなかった。

   藤岡信勝著『国境の島を発見した日本人の物語―教科書が教えない領土問題』(祥伝社、1470円)は、そんな7つの国境の島々について、発見した日本人の奮闘・努力の足跡をたどり、日本領となった経緯をわかりやすく興味深い物語として綴った一冊だ。

   著者は「知らないから関心もなく、自国の領土としての愛着も生まれない」と指摘し、領土問題解決の土台は、まずこれらの国境の島について一通り「知る」ことが必要だと訴えている。

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