ビジネスにも使える「かわいがられる」法 「5000人人脈」カラテカ入江が全面公開
「入江くらいの才能で、これだけ仕事があるのは奇跡だな」。こう先輩から言われたお笑い芸人カラテカの入江慎也さん(35)は、最初はちょっとへこんでしまった。
それは、入江さんがお笑いの実力ではなく、「人のつながりで仕事をゲットしている」という意味合いだと受け取ったからだ。なにしろ入江さんは、「友だち5000人芸人」なのだ。しかし、入江さんは「逆にこれはぼくの強みだし、武器なんじゃないか」と思い直し、人脈を広げる「後輩力」に一層磨きをかけた。その入江さんが、著書『後輩力 凡人の僕が、友だち5000人になれた秘けつ』(アスコム、1365円)を出した。
「お礼メール」は何時に送ればいい?
『後輩力 凡人の僕が友だち5000人になれた秘けつ』
入江さんは著書で、人間関係を上手に築く「後輩力」について、その磨き方や実践方法などを明かしている。
「後輩力」とは、端的にいえば「先輩を大切にして、かわいがられるチカラ」だ。そう聞くと、「先輩にこびてコバンザメみたいにくっついている」人物を連想する人もいるかもしれない。しかし、入江さんはそういうことではないと断言する。「後輩にもプライドがあります」。
先輩にただ、くっついているのではなく、「先輩のために自分のできることをやる」「先輩の姿を見て勉強する」ことが、「後輩力」を語る上で大切な心構えのようだ。
ではどうやって「後輩力」を磨くのか。――先輩への「お礼メール」は何時に送ればいいのか、先輩の誕生日や家族の名前の記憶術、誰とでも話せる魔法のキーワード「iPhone(アイフォーン)」とは?――などなど、具体的な小ワザを多数、披露している。
いずれも「先輩」への細かい気遣いがにじんでおり、相手を「営業先」や「上司」、「友だち」に置き換えても簡単に応用できる。人脈作りに励む営業マンなど、芸能界以外のさまざまな分野の人も参考にできそうだ。