山本五十六、長嶋茂雄も学んだ「中村天風」 その波乱万丈すぎる人生とは
2012-04-23 07:45:45
中村天風(1876~1968)という人物をご存じだろうか。独自の実践哲学である「天風哲学」を自ら編み出し、山本五十六や相撲の双葉山、近年では長嶋茂雄氏や稲盛和夫氏といった人物も教えを請うたという知る人ぞ知る哲人だ。
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天風の哲学を形作ったのはその数奇な人生だったとされる。幼いころから武術を学び、日露戦争の際には軍事探偵として満州へ。その活躍で「人斬り天風」の異名をとるが、戦後30歳にして奔馬性肺結核を発病する。病を克服する術を求めた天風は欧米を放浪し、ついにエジプト・カイロでインドの聖者カリアッパ師と出会った。ヒマラヤでカリアッパ師のもと修行を積み、ヨガを習得した天風は続いて中国で辛亥革命に身を投じ、さらに帰国後は実業家として成功を収める――
そんなドラマチックな人生の末に生まれた天風哲学を「実践」という切り口から取り上げたのが、パンローリングが2012年3月29日発売したオーディオブック『実践 中村天風 困ったことは起らない!』だ。清水克衛氏(「読書のすすめ」店長)、沢井淳弘氏、池田光氏の三人が中村天風師から教えてもらった「実践できる方法論」に焦点を絞って、実生活に活かせる各論についてやさしく解説したもので、言葉の暗示法を取り入れた「唱詩」、天風式瞑想のしかた、五感の研きかた、問題解決法などが紹介されている。
価格はダウンロード版が1800円、CD版が2100円。