JALと吉野家、欧米線で「空飛ぶ牛丼」


「AIR吉野家」。デザートには杏仁豆腐がついている

   日本航空(JAL)と吉野家ホールディングス(吉野家HD)は2012年3月1日、吉野家の味を忠実に再現した牛丼「AIR吉野家」を5月末までの期間限定でJAL国際線機内で提供すると発表した。

   JALでは、これまでに機内食として提供されていなかったものを提供する「AIRシリーズ」を展開しており、「AIR吉野家」は第3弾。吉野家が機内食を提供するのは初めて。

   特製ボックスの中には、ご飯と牛丼の具が別々に入っている。上空は湿度が低いため、具はつゆの量を多めにした「つゆだく」仕様だ。乗客が自分で具をご飯の上に乗せるため、つゆがご飯にしみこんでいく様子を楽しめる。また(1)ご飯と具を別々に食べる「牛皿スタイル」(2)具をご飯の上に乗せる「牛丼スタイル」(3)牛丼に七味唐辛子と紅ショウガをかける、という3パターンの楽しみ方ができる。

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「吉野家デビュー」果たす女性も多い?


中央左がJALの植木義晴社長、中央右が吉野家HDの安部修仁社長

   「AIR吉野家」が搭載されるのは、日本発で、成田とニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルス、フランクフルト、ロンドンを結ぶ5路線の全クラス。エコノミークラス、プレミアムエコノミーでは、目的地到着前の2食目として提供され、ファーストクラス、エグゼクティブ(ビジネス)クラスでは、1食目の後に食べられる選択メニューのびとつとして提供される。3か月間で約7万5000食の提供を予定している。

   吉野家HDの安部修仁社長は、

「店舗には入りにくくても、これで『吉野家デビュー』を果たす人も多いのではないか」

と、女性客開拓への意気込みを見せる一方、JALの植木義晴社長は

「名古屋に単身赴任した時に、吉野家さんにはお世話になった。私の心の中では『牛丼と言えば吉野家』だと思っている」

と太鼓判を押していた。

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