「世界最後の現役蒸気機関車」の写真展

   フォトギャラリー『シリウス』は、火車撮影家集団 写真展 「火車、終煙」を2012年2月9日から2月15日まで開催する。

   火車撮影家集団とは、写真家・小竹直人氏の呼びかけによって2006年に結成された、「中国の蒸気機関車」をテーマに撮影する写真愛好家のグループだ。今回で4回目のグループ展となる。

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「毎回、これで最後だろうという思いで取り組んで参りました」


鉄ちゃん必見

   中国各地の路線で蒸気機関車が次々に撤廃されていく潮流の中、「火車撮影家集団」活動の場も限られてきた。

   現在、機関車の活躍は、遼寧省(りょうねいしょう)の鉄法、阜新、元宝山にある炭鉱路線、新疆(しんきょう)ウイグル自治区の三道嶺の炭鉱路線、狭軌鉄道では、四川省の芭石鉄路や広元の郊外にある地方鉄路で見られる程度にまで減少しており、その沿線ではもう、大陸的な雄大な風景や2両以上の機関車を連結させて走る重連運転などを見ることはない。しかし、これらの機関車はいまなお地域の産業を支えて走る「現役」の蒸気機関車だ。現場には、煤(すす)まみれになって機関車とともに生きる鉄路員の姿がある。保存鉄道やイベントの機関車にはない、現役ならでは空気感。かつての日本にも流れていたであろうその空気が、時空を越えて写真に収められている。

   入場無料。

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