【ご当地グルメ食べまくり】薩摩の武士も好んだ鹿児島の豚みそ

   東京・有楽町の晴海通りとJR高架が交わる北側すぐに「かごしま遊楽館」がある。建物1階の鹿児島県の特産品を販売するコーナーは広くないスペースだが、「さつまあげ」のショーケース対面販売があったりして、なかなか活気がある。

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伝統ある「食べる味噌」


ご飯にのせて食べるのが「基本形」

   今回、店内を見回って目を付けたのは、鹿児島名物の珍味「豚みそ」。豚みそと呼ばれるものには、豚のみそ(漬)焼といった料理もあるが、この豚みそはみそが主体の一種の調味料だ。ご飯にのせたり、生野菜や冷や奴につけたりして食べる。最近、この手のジャンルでは「食べるラー油」というものが一大ブームを巻き起こしたが、こちらは薩摩の武士も好んだという、伝統ある「(豚肉入り)食べる味噌(みそ)」である。

   売り場には5~6種類の豚みそが置いてあり、なかでも、より鹿児島らしさをアピールされる「黒豚」の名の付くものを2つ買ってみた。

   鹿児島黒豚と自社製の麦味噌を使ったというキンコー醤油(しょうゆ)製の「黒豚みそ」。瓶詰で120グラム、399円。黒砂糖などが入って、甘塩っぱい麦味噌の香りが立ち、そこにやはり甘く歯ごたえある豚肉片がからんでくる。豚みその本格派という印象だ。

否応なく食欲がかきたてられる

   鹿児島の高校生が実習で手造りしたという「らっきょう入り黒豚豚みそ」。県立加世田常潤高校の食品工学科製で缶詰190グラム、525円。「ヘルシー」とうたい、らっきょうをはじめ、にんじん、玉ねぎ、にんにく粉末、しょうが粉末など野菜類を多く使っているのが特徴。みじんぎり野菜の食感のおかげでみそが軽くなり、食べやすい。

   どちらの豚みそも、まったくシャレてはいないが、日本人が慣れ親しむうまさのツボをついてくる味だ。ご飯にのせれば、否応なく食欲がかきたてられる危険な代物だった。


商品名:黒豚みそ、らっきょう入り黒豚豚みそ

製造:キンコー醤油(黒豚みそ)、鹿児島県立加世田常潤高校食品工学科(らっきょう入り黒豚豚みそ)

サイズ:120グラム(黒豚みそ)、190グラム(らっきょう入り黒豚豚みそ)

価格:399円(黒豚みそ)、525円(らっきょう入り黒豚豚みそ)

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