【シリーズ・夢抱き働く若者たち(2)】「夢が見つかると働きたくなりますよ」 USJダンサー・河西知子さん

   不定期連載でお届けする「シリーズ・夢を抱き働く若者たち」の第2回は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下USJ、大阪市此花区)でダンサーとして活躍中の河西知子さん(25)。愛知県出身で、専門学校卒業後、愛知・蒲郡市のテーマパーク「ラグナシア」でダンサーの経験を積み、2010年1月からUSJでパフォーマンスを披露している。元気のよさと人なつっこい笑顔でファンは多く、現在、実施しているゲスト参加型エンターテインメント「ウォーター・サプライズ・パーティ」(9/4まで)に出演中だ。

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楽しかったアメリカ留学


「ウォーター・サプライズ・パーティ」での河西さん

――USJのオーディションは一発合格?

河西さん いえ、最初は落ちました。専門学校卒業時です。その後、「ラグナシア」を辞めてアメリカにダンス留学して、再挑戦したんです。合格したときは本当にうれしかったですね。

――アメリカ時代の話を聞かせてください

河西さん すごく楽しかったし、刺激的でした。それまで、形にとらわれるものしか踊っていなかったけど、向こうでは色んな世代の人たちが踊りを楽しんでいて衝撃を受けたんです。ミュージカルもたくさん見た。留学していた3か月間は、1日たりとも「つまらない」と感じた日はありませんでした。

――ダンサーとして心がけていることは何ですか?

河西さん 少しでも多くのゲストとコンタクトをとることでしょうか。目が合ってうれしかったとか、手を振ってもらってうれしかったとか、ゲストのみなさんにそんなふうに思ってもらえる時間を提供したいと考えています。テーマパークって、凄くステキな場所だと思う。イヤなことがあって遊びに来た人も、楽しくなって帰れる。そういう方たちの貴重な瞬間に自分もいて、何かを伝えられるというのは素晴らしいことですよね。今後、USJを離れても、人に元気を与えられるような仕事をしていきたいという気持ちは変わらないでしょう。

人より早く来てストレッチ、筋トレ


食べることが大好きで、大好物は「お肉」とか

――競争の激しい世界ですから苦労も多い?

河西さん ダンサー契約を更新していくのにも、自分に魅力がないとダメですからね。
みんなかわいくて、スタイルよくって、ダンスも上手。そんな中で自分がどれだけ輝けるかなので、東京までレッスンに通ったり、普段も、人より早く来てストレッチや筋力トレーニングをしたりしています。同僚から「(メンバーに選ばれて)いいなあ」ではなく、「やっぱり(選ばれた)」って思われるような存在になりたいと思っていて、日々努力しています。

――河西さんにとって「働く」とはどういうことでしょう

河西さん USJは、自分がずっとあこがれていた場所。そこで私はいま働いています。大好きなキャラクターの横で、自分が仕事できていることが凄いと思うし、幸せを感じる。だから、「働く」イコール「幸せなこと」と言えるのかもしれませんね。

NBA、NFLのチアリーダーになりたい

――河西さんの「夢」は何ですか?

河西さん NBAやNFLのチアリーダーになることです。アメリカ留学の際に指導していただいた先生のもプロスポーツチームのチアリーダー出身だったんですが、その先生たちの姿を見て、「私もこんなふうになりたい」と思いました。将来的には、日本でダンスを通してボランティア的なこともできればいいなと思います。

――同世代の若い人たちにメッセージを

河西さん 私だって、順風満帆ではなく、結構辛いことも経験してきました。それでも頑張ってこれたのは、「次は絶対にいいことがある」と信じて前を向いてきたのが大きいでしょうね。そういうふうに前向きでいると、不思議に助けてくれる人も出てくるんです。人から「頑張って」って言われても、それを受け入れられない時期ってあると思う。そんな時、私は外へ出て、色んなものを見て、色んな人に会って話をして、自分が自身を持てるきっかけみたいなものを探しました。とにかく、心を開いて積極的に生きていれば「夢」は見つかるはず。夢を見つけると一生懸命働きたくなりますよ(笑)。

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