コメでいじめないでね第3弾 ギャル、"甘め系"から"強め系"へ
ファッション・言葉・ライフスタイルなど…。常に最先端の流行を生み出し続けているギャル達は、日々めまぐるしく変化を遂げています。
そんなギャル達と接していると、またある変化が生まれていることに気付きました。
と言うのも、近年ギャル界で大流行した小花柄ファッションやたれ目メイクなどが特徴の甘め系ギャルから「◯◯系ギャル」にチェンジするギャル達が増えてきているのです。
黒肌で金髪、猫目メイク
目指すぞ、ギャルの最高峰!
では、その「◯◯系ギャル」とは、一体、何ギャルを指しているのでしょうか?
それは…
黒肌で金髪や白髪、肌見せファッションや猫目のようなキリっとしたメイクが特徴の「強め系ギャル」です!
中には「ギャル=黒肌や金髪」というイメージが先行している方も多いかと思いますが、
ここ2、3年のギャル界は、ドーリーな甘め系ファッションが爆発的な人気を集め、ギャル達は「いかに可愛くなれるか、可愛く見せられることが出来るか」を追及することが重要視されていました。
それと同時に美を追求したいと思うギャルが増え、
「白肌でも可愛くいれればギャル」
「茶髪や黒髪でも可愛ければギャル」
という方程式が成り立ち受け入れられ、「可愛い」を極めたいと思うギャルが急増したのです。
「可愛かったら何でも良い」ではない
しかし、このようなここ数年の白肌や茶色や黒髪ブームとは一変し、今年は、黒肌になりたいと思うギャルが多く、日焼けサロンに何度も通い黒肌にしたり、黒めタイプのファンデーションを購入するなどの傾向が見受けられるようになりました。
では、なぜここ数年定着していた、白肌の流行を押しのけ、黒肌ブームが再び流行り出したのかをギャル達に聞いてみるとこのような意見を聞くことが出来ました。
『最近、可愛さばっかり追求し過ぎて、可愛かったら何でも良いって感じになりつつあったんだよね…。ぶっちゃけ、みんな同じでつまらないなって思い始めちゃった…』
『もう、可愛いは卒業かな!ウチはギャルならギャルしか出来ないことをしたいって思う!強め系なら、黒肌を極めてギャルらしさもアップ出来るし、ギャルじゃないとなかなか真似出来ない個性を活かすことも出来るよね!髪に剃り込みを入れて個性を出してるギャルもいるよ!』
『お姉ちゃんが持ってた5、6年前のギャル雑誌を読んでいたらほとんどが黒を基調にしたファッションだったり肌見せファッションを取り入れている強め系だったんだよね~!それが、最近のギャルよりもギャル度が高いって感じがした!黒肌にしたり、奇抜な肌見せファッションをしたり、ギャルならではって感じが強め系の良さだと思う!』
といった意見が多く、これらの意見から考察すると、ここ数年の間でギャルの中で「可愛い」が自分達のテーマになったことで、一般の女の子達とギャルが差別化しづらい傾向になり、同時にギャル達と一般の女の子のボーダーラインが見えづらくなってきたことを敏感に感じ取ったのだと思われます。
目指すはギャルの「最高峰的なポジション」
また、テレビや文科系雑誌などでもギャル達がフューチャーされるようになったことで、ギャル達の流行が他の世代にも広がったことが考えられます。
つまり、これまではギャルの間だけで流行っていた、つけまつげやカラコン、メザイクといったアイテムがOLや主婦層にも広がったことで、ギャルの個性が際立って目立ちにくくなり、甘め系ギャルの減少、反対にギャルを極めて主張する「強め系ギャル」増やす要因となったのでしょう。
要するに、これまで「可愛い」を支持していたギャル達にとって「強め系ギャル」になることは、ギャルを更に追及することであり、ギャルでいることの最高峰的なポジションに位置付けられることに繋がるのだと思われます。
だからこそ、可愛いや盛れる、甘めの追及から強めや肌見せ、奇抜を追求する強め系ギャルへとチェンジしているのでしょう。
これまでは可愛いや盛れてるを追求する甘め系ギャルが多かったですが、
今後は、強めや奇抜さを追及する強め系ギャルが一層増えることが予想されます。
GRP編集部 ミリにゃん