2011年春は大量飛散と予測 花粉対策商品はやくも注目!
2011年は花粉の大量飛散が予想されている中で、花粉対策グッズが非常に気になるところ。まだ12月の上旬だというのに、花粉症対策を目的とする新商品が前倒しで発表され、また、実際に購入する人も増えているようだ。
はらっただけで落ちやすい「花粉対策コート」
花粉を部屋に持ち込まないのもうれしいい
ウェザーニューズが2010年12月8日に発表した「2011年の花粉の飛散傾向」によると、花粉の飛散は前年よりもはやい2月中旬から。スギ花粉のピークは西日本・東日本で3月上旬、北日本で4月上旬だとみられている。また、花粉の量については、前年夏の日照時間が長いと花粉の量が増えると言われており、2010年が記録的な猛暑だったことからも、大量に飛散することが予測されている。
そうした中で、注目されるのが花粉症対策グッズだ。アパレルメーカーの三陽商会は2010年12月3日、花粉が付きにくく落ちやすい素材を用いた花粉対策コートの発売を発表。これまでは2ブランドしか扱っていなかったが、7ブランドに拡大した。発売日こそ2010年2月上旬を予定しているが、「商品アナウンスは例年よりも早い」(広報室)とし、きたる花粉の大量飛散にそなえる。
花粉対策コートは、生地の表面が縦糸と横糸で高密度に織り込まれており、付着した花粉ははらっただけでも落ちやすいのが特長だ。メンズは「サンヨー」ブランドから売り出され、すっきりとした細身のモデルも用意した。レディースでは「アマカ」「トゥービーシック」など6ブランドで展開し、トレンドを取り入れながらデザインされたトレンチコート、ステンカラーコート、フーデッドコートなど幅広く選べる。価格はメンズが2万7300円~3万9900円、レディースが2万6250円~5万1450円。
ケンコーコム、11月から花粉症対策グッズのPV急増
花粉対策のトータルケアを掲げる「アルガード」ブランド
ロート製薬も2010年12月1日、花粉対策ブランド「アルガード」から、リニューアルしたソフトコンタクトレンズを着用したまま点眼できる目薬「ロートアルガードコンタクトa」(840円)と、鼻炎の症状に効く内服薬「ロートアルガードソフトカプセルEX」(1260円)を発表。12月15日から全国で売り出される。
「ロートアルガードコンタクトa」は、かゆみの元をブロックする「クロルフェニラ」、角膜保護成分の「コンドロイチン硫酸エステルナトリウム」を新配合。花粉症に悩む人にはうれしい、清涼感あるさし心地だ。「ロートアルガードソフトカプセルEX」は、新配合の「dl-メチルエフェドリン塩酸塩」が鼻粘膜の充血やはれを抑え、鼻づまりを改善する。
花粉の大量飛散が言われていることからも「(アルガード)ブランド全体で強化を行っていく」(広報・CRS室)とし、花粉対策のトータルケアを掲げる同ブランドからは、「金のアルガード」「銀のアルガード」など症状の度合いにより選べる製品も多数そろえている。
インターネット販売の「ケンコーコム」によると、花粉症関連商品が検索されはじめ、PV(ページビュー)に動きがあるのは例年10月ごろだという。今年も同様の動きだったのが、11月に入ってからは「前年同月比で130%のペースで伸びている」(広報)。本格的な準備を前倒しで行っている人が多いようだ。
また、花粉対策グッズとしては、体内への花粉の侵入を防ぐスプレーで目や鼻、マスクなどに吹きかけて使う商品や、花粉症の自覚症状を和らげるといわれる成分「リコピン」「乳酸菌」などを配合したサプリメントなどが注目されているという。