「私たちにはどうにもならない」 ビビアン・スー、映画祭イベント「ドタキャン」に涙

   「第23回東京国際映画祭」2日目の2010年10月24日、台湾の映画作品を特集する企画「台湾電影ルネッサンス2010-美麗新世代」の舞台あいさつが行われた。同企画が東京国際映画祭で行われるのは、05年以来5年ぶり。

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舞台あいさつで涙を見せるビビアン・スーさん。左はプロデューサーのリー・ガン氏

   行政関係者からは、

「台湾を代表する6本を招待いただいたことを感謝したい」(陳志寬・新聞局映画処長)

 などと感謝の言葉が述べられる一方、映画製作関係者からは、台湾勢が前日の開会イベント「グリーンカーペット」への参加を急遽取りやめたことについての言及もあった。

   3本のオムニバス作品からなる映画で、同映画祭で世界で初めて上映される(ワールド・プレミア)「ジュリエット」プロデューサーのリー・ガン氏が、

「昨日参加できなかったのは、残念。(出演者の)ビビアン(スーさん、35)もお化粧していたのに…。映画祭はパーティーのようなもの。あまり映画と関係ないことで台無しになるのは残念。確かに政治の問題は映画より大きいものがある」

と述べると、これまで客席に向けて笑顔を見せていたビビアンさんが突然背を向け、涙をぬぐい始めた。ビビアンさんにあいさつの番がまわってくると、

「(不参加が決まったあと)朝まで、映画のメンバーとお酒を飲んだ。でも、私たちには、どうにもならない」

と、無念さを隠さなかった。また、

「脳性麻痺の役を演じたのですが、私にとっては非常にチャレンジングな役でした。台湾の映画を愛してください」
と、作品に対する思い入れを語る一方で、
「私、昨日はすごくきれいだった」

と、グリーンカーペットのためにドレスアップした姿の写真を近日中にブログで大量に公開することを宣言。会場を沸かせていた。

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