「四代目山口組最期の戦い」 山一抗争、そして・・・


「四代目山口組最期の戦い」

   講談社は、+α文庫から2010年2月18日、「四代目山口組最期の戦い」(溝口敦著)を発売した。

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   1985年1月26日は、日本最大の広域暴力団・山口組の関係者にとって、忘れようと思っても忘れられない日だろう。田岡一雄・三代目組長が亡くなり、跡目を継いだ竹中正久・四代目組長が、組から分裂して独立した組織となっていた一和会系の組員に、中山勝正若頭らとともに射殺された日だからだ。ここから、数年におよぶ、熾烈(しれつ)きわまる「山一抗争」がはじまった。

   同書では、ノンフィクション作家として名高い溝口氏が、山口組はもちろん、他の複数組織の幹部らに行ったインタビューや取材情報も散りばめられ、「最後のアウトロー」たちの生きざまが迫真のルポで著されている。中でも、正久四代目の実の弟・正氏(故人、山口組若頭補佐)の人物像は精緻に描かれ、『孤高の戦い』に挑むその心情もリアルに伝わってくる。

   416ページ。定価920円。<モノウォッチ

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