No.8 「超時空要塞マクロス」のファンは偉大!
バード 「き~みは、誰と、キッスをする~~by『マクロスF』・・・」
謎の少年 「あなたは、誰と、ちぎりま~すか~by五木ひろし、だってばよっ!」
バード 「・・・・・・・だ、だれ????」
ナル 「花巻ナル、だってばよっ! 10歳の探偵さ! 体は大人でも、頭脳は子供、だってばよっ!。グッときちゃうわよ、だってばよっ!ばっちゃんの名にかけて!っだってばよっ!」
編集 「えー、今週初登場のアシスタントのナル君です。アニメ『ナルト疾風伝』とは、特に、関係ありません・・・・念のため」
ナル 「だってばよっ!」
バード 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
バード 「『マクロスF』はいま、映画館で新作上映されているけど、僕は個人的に『ガンダム』『宇宙戦艦ヤマト』派だったので、『マクロス』シリーズは興味がなかった、というのがこれまでのケミストリーです」
ナル 「マクロスは、コアなファンがいっぱいいる、ってばよっ!」
バード 「・・・テレビで放映された頃、マクロスはガンダムやヤマトとはっきり異質な存在で、というか、宇宙ものの御三家だったけど、マクロスは何が違ったかといえば、アイドル歌手が出ていて、歌って、宇宙から来た敵と戦闘する、みたいな・・・」
編集 「リン・ミンメイちゃんですね。『愛・おぼえていますか』」
ナル 「だってばよっ!」
バード 「放送当時に、知り合いの男性がマクロス録画用に、ビデオデッキを、中古で18万円で買ってきて、部屋にはミンメイ、ミンメイの声優で歌手の飯島真理さんのポスターがベタベタ張られていた、ことを思い出すってばよ!・・・・あれっ?」
ナル 「おっさん、何歳だい?」
飯島真理とミンメイのポスターを貼っていた
バード 「それで、その知人だけかと思ってたら、マクロスファンのネットワークができていた。ネットがない時代なのに。で、飯島真理はアニメから登場したリアルなアイドルになって、コンサートは超満員。レコード売上げトップテン入り・・・」
編集 「アイドル声優、だけでなく、女子大生。オタク心をくすぐるキュートなルックス。そして、シンガーソングライターとして誇りを持っていた」
ナル 「グッときちゃうわよ、だってばよっ!」
バード 「マクロスファンはガンダムやヤマトを認めていたけど、ガンダムやヤマトファンはマクロスを認めない人もいて、飯島さんが『ミンメイと私を切り離して』みたいなことになって、マクロスの歌を歌わなくなった。それを見て『マクロスファン、ざまぁww』という声も出ましたね」
編集 「大ヒットしたアニメには様々な制作秘話や、放送終了後の後日談がありますが、マクロスの場合、ストーリー展開が斬新で、宇宙戦闘ものにアイドルを主役にし、昼ドラのような恋愛を持ち込んだから・・・・」
バード 「なかなか深い、深すぎる!!!、と今だから、言えますね。まぁ、ストーリーは難しくないんだけど・・・」
編集 「それで、なぜいきなり、『マクロスF』のファンになった?」
バード 「え?」
ナル 「だってばよっ!」
『超時空要塞マクロス』
1982年10月からTBS系などで放送。全36話。84年にはテレビシリーズを再編集、新カットを大幅に加えた劇場版「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」を上映。その後も「マクロス」シリーズは新作が作られ続けている。
よくあるタイプの宇宙戦闘・ロボットアニメと思って見ると不意を突かれる。一人の少女の芸能界での栄光と挫折、昼ドラ風な恋愛の嫉妬と別れ、という要素がある。30年くらい前の作品だが、後の様々なアニメに多大な影響を与えた。
ヒロインのリン・ミンメイは横浜中華街にある中華料理店の看板娘。15歳の時に歌手のオーディションを受け合格した。
「マクロス」は1999年に宇宙から突然墜落した全長1200メートルの巨大戦艦。人類は宇宙戦争の予兆を感じ整備を進める。10年後、異星人ゼントラーディ軍の進撃が始まり、人類は「マクロス」で宇宙へ。「マクロス」が宇宙に出る際のワープで数万人の住民が巻き込まれてしまい、住民達は「マクロス」の中に街を建設、ゼントラーディ軍の攻撃に備えながら、この街で生活することになる。
ミンメイもこの住民の一人になったが、「ミス・マクロス」に選ばれ、アイドルとして住民を楽しませる歌手として活躍するようになる。その歌声は、全地球規模でファンを増やすだけでなく、ゼントラーディ軍をも魅了。戦闘終結に大きな役割を果たすのだが・・・
作品にはミンメイの歌もたくさん出てくる。代表曲は「私の彼はパイロット」。もう一人の主人公は「マクロス」に乗艦する戦闘機パイロットの一条輝。この二人が「マクロス」の中で迷子になり、死を覚悟したり、結婚したいなど相談する第4話「リン・ミンメイ」が出色。