すぐイメチェンできてエクステより楽 ギャルたちはいま「ウィッグ」に夢中
最近、GRP編集部へ遊びに来るギャル達のある変化に気付いたことがありました。
それは…、髪型がコロコロ変わっているという事なんです。
髪型が変わると言っても巻き髪やアップスタイルにするヘアアレンジの事ではありません。 毎回来るたびに前髪が長くなったり短くなったり、はたまたロングヘアーになったりショートヘアになったり…
ギャル達は『女優』になりきっている
ウィッグって、超カンタンでいいよ!
もしや!?と思い「ねぇ、その髪ってもしかしてウィッグ??」と聞いてみると、全員がウィッグだと言うのです!一昔前までの一部のウィッグは毛質に本物感があまりなく、一目でウィッグだと分かってしまうものがあったのですが、最近のものはかなりクオリティーが高く、地毛と見分けが付かない程!
そんな品質UPもあってか、以前は学校校則の厳しいギャルが明るい髪を隠す為に使う事の多かったウィッグも、前髪専用のウィッグやお団子ヘアー専用ウィッグなどのラインナップが増えたことで、ここ最近ではオシャレな「ファッションアイテム」としての使用率が一段と上がっていると思われます。
そんな「ファッションアイテム」へと定着したウィッグを使う目的をギャルに聞くと、
「毎日同じ髪型っていうのに飽きちゃったから」
「洋服とかメイクとかに合わせたヘアーの方がオシャレじゃん♪」
「すぐイメチェン出来るからエクステより楽!」
などという意見が返って来ました。
このように、最近のギャル達には、髪の長さを長期間変えられるエクステよりも、毎日色んな髪型を楽しめるウィッグにギャルの関心は移行しつつあるようです。
以前のコラム(2009/11/13掲載)でもお伝えした通り、『ギャル』というカテゴリの中でも様々なファッションジャンルが存在します。それは色々な自分を表現したいというギャルの変身願望が強く表れた結果だと思われます。それと同じようにヘアーも毎日同じではなく、その日の気分・ファッション・TPOに合わせて変化させる事でその変身願望を満たし、新しい自分を発見しています。
変身と言えば、「ハロウィーン」が記憶に新しいのではないでしょうか?
数年前まで、あまりギャル界でハロウィーンがフューチャーされる事は少なかったのですが、ここ最近はギャルモデルをはじめ、一般のギャルまでも思い思いの仮装をし、違う自分を表現する事を楽しんでいます。これもギャルの変身願望が生んだ現象だと言えます。
このようにウィッグ一つとっても、ギャルの気持ちの移り変わりを読み取ることができました。そんなギャル達を見ていて、私自身が感じたことはギャル達が『女優』になりきっているということ。
一見、ギャルと女優とでは結びつきが無いように感じられるかもしれませんが、その場の雰囲気やファッションに合わせ、変身を遂げる彼女達は、役になりきる『女優』なのではないかと感じました。
だからこそ、ウィッグも含め、メイクのシャドウやカラコン・また、つけまつげまでも日によって変化させ、かっこいい系や可愛い系、綺麗系といった自分を演出しているのではないでしょうか。
ある意味、最近のギャル達は、ギャル的女優意識を持ち始めているのかもしれませんね。
GRP副編集長 アミーゴ