なぜ「政治家」はセンセイなの? ギャル川柳が語る「新鮮味」

   サラリーマンだけでなく誰でも参加きる「サラリーマン川柳コンクール」。

   1987年から22年にわたり多くの作品を発表しており、日常の出来事をユーモアたっぷりに表現しているのが特徴で、毎年10月から募集が開始され、今年もさっそく盛り上がっています!

   他にも、夫婦をテーマにした「いい夫婦 川柳コンテスト」や愛猫への愛情を面白おかしく詠む「猫川柳コンテスト」、トイレにまつわるエピソードを川柳にする「トイレ川柳」などなど、世の中には川柳のコンテストが結構あるものです。

   そこで、ギャルの川柳を募集したら面白い作品が集まるのではないかと考え、わがGRPでも川柳を募りました。

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「盛り盛りで デート行っても 汗だくに」


やっぱ、センリューでしょ!

   お題は分かりやすく、「あなたが普段感じている事」を川柳で!

   予想どおり(?)ギャルの反応はよく、恋愛・学校・親・ダイエット・政治などが題材になった多くの作品が寄せられました!

   今回は約3000通の応募の中から私の独断で選んだ9作品をご紹介します。


【政治家は 日本のことを イジメてる】

   以前のギャルウォッチでも紹介した通り、ギャルたちの政治に対する関心はなかなかのもの。不景気にあえぐ日本のことを、政治家たちの「イジメ」という表現で伝えようとしているところが面白いと思います。


【政治家を 「先生」っていうの、なんでかな?】

   編集部に来るギャルたちも「確かに~!」と思わずうなずいていた作品。

   政治という難しい世界だからこそ、色んな疑問が生まれます。当たり前に聞いていたことでも、ギャルにしてみれば不思議な表現だったのでしょう!


【妊婦って 想像以上に 大変だ】

   「妊娠して初めて母の偉大さが実感できた」と、妊娠をキッカケに両親への感謝が深まった子も多く、若くして母になったギャルの気持ちが詰まった一句です。


【これからも ギャルで一生 突っ走る】

   この川柳からは、ギャルというライフスタイルをこれからも続けるという意気込みが伝わってきます! 母になってもギャルママとしてギャルを続ける子も多く、一生ギャル魂を貫こうと思っている子も少なくないようです。


【派手なだけ ギャルがアホやと 思うなよ】

【先生に 大学相談 馬鹿にされ】

【メイク濃い ギャルじゃねーよ 受験生】

   見た目で判断される事も珍しくないギャル。学校も真面目に行っているにも関わらず、不真面目というレッテルを貼られてしまう心の内を語った川柳です! 進学のことを真剣に考えていても、思ったような指導を受けられない現状があるようです。


【つけまつ毛 だんだん下がる つける位置】

   キャバ嬢系ギャルに人気のアイメイクを詠んだ一句! 目を大きく見せる為に下つけまつ毛の位置を本来の下まつ毛よりもかなり下げるアイメイクが大流行中なんです。最近では、どんどんエスカレートしていき、パンダのようなメイクになりつつあります!


【盛り盛りで デート行っても 汗だくに】

   髪の毛に逆毛を立てて、ボリュームを出す「盛りヘアー」は今やギャルに欠かせないアレンジ。しかし! 夏はかなりムレやすいのが難点…。デートの為に張り切って頑張るギャルの乙女心が表現されている一句です!


【痩せたいな けれど明日は スイパラだ】

   これも女の子ならではの一句!スイパラとは、ギャルに大人気の食べ放題店「SWEETS PARADISE(スイーツ・パラダイス)」のこと。「ダイエットをしたいけれど、食べ放題にも行きたい!」。そんな、女の子のビミョーな心理を表す川柳です!

   集まった作品の中でも特に多かったのが恋愛系の川柳でした! 今回の川柳や常日ごろ接しているギャルからも感じ取れる事なんですが、ギャルにとって「恋愛」というのは生活の上で重要なキーワードになっていると言えるでしょう。


   続いて、多かったのが不景気ネタ。

【消費税 なくしてほしい 無理だろな】

【世の中は 所詮お金 夢がない】

【洋服が 高くて秋服 揃わない】

【金ほしい もっとください 足りません】

【不景気で 生活困る 仕事ない】

【金がない 欲しい服は 素通りで】

【よのなかは かねがすべてだ つらいよな】

【お金無い、そんな奴ほど、よく食べる】

など、たくさんのお金にまつわるネガティブ川柳が集まりました。

ギャルの生活にも大きく響いているんですね・・・


   あと、個人的に面白かったのは、

【おばさんも マルキュー買い物 するんだなぁ】

   恋愛以外にも政治や学校などの、ふだん彼女たちが感じていることが少しでもご理解していただければ嬉しいです!

   ギャルの本音とも言える「ギャル川柳」、いかがだったでしょうか?

GRP副編集長 アミーゴ

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