「詐欺メイク」なんて言わないで ギャルにもあるよ「女ゴコロ」
「盛る」――。
今や、ギャルを語る上でなくてはならない言葉です!
ギャル界から発信されたこの言葉は、最近では大手スーパーのCMでも使用されるなど一般的にも浸透してきていますが、ギャルの間では3年程前から使用されていた言葉です。
「可愛く見せている人」への憧れ
かわいく見せたいで~す!
そもそもギャルの中では、「盛る」とは、普段の自分よりも「増した自分」を演出できた時などに使用します。
「盛る」の発祥は、例えば、写メやプリクラを撮った時に、普段の自分よりも可愛く撮る(写る)ことが出来たときに「今日の自分、盛れた!」と言うような使い方が始まりでした。
その後、「今日の化粧、盛れた!」と言うように、普段よりもメイクが上手に出来た時に使ったり、話を盛ってるという使い方もしています。
そして、ギャル雑誌で、「盛りメイク」や「盛りファッション」などの言葉が使われはじめ、ギャル界では大ブームを巻き起こした「KY」よりも使用率が高くなっています。
そこで、この「盛る」という言葉がギャルの中で日常的に使用され始めてから、ギャルの中で「憧れを抱く人物」にも変化が起き始めたのです。
というのは、極端に言うと以前のギャルはとにかく顔が可愛い人に憧れていました。
しかし、最近のギャルたちは違います!
「可愛い人」に憧れを抱くのではなく、「可愛く見せている人」に憧れを抱き始めています。
例えばメイクが上手だったり、また、盛り写メ(可愛く撮れた写メールのこと)が上手だったりというようなことです。
また、最近始まったことではないですが、ギャル雑誌で活躍するモデルが書くブログは、時に芸能人をしのぎ、人気を集めています。
私生活を惜しげもなく公開するとともに、時にはメイクのBEFORE&AFTERといった写真をブログ上で公開するモデルもいます。
じつは、ここが重要ポイントです! BEFORE写真と言うことは…もちろん、スッピンです!
この「スッピン写真」とともに、メイク後はいかに盛れることが出来たかというような、「盛り写真」を掲載することで、それを見ているギャルたちは、
「メイクでこんなに盛れるんだ」
「盛り写メでこんなに変われるんだ」
「このモデルさんのように自分も可愛くなれかもしれない」
と思い、そして、そのモデルたちに親近感と共感を抱くようになるのです。
だからこそ、このような「盛る」技術を持っているモデルたちが人気を集め、憧れの対象へとなっていったのだと思います。
「詐欺メイク」や「詐欺写メ」だと言われたとしても、ギャルはとにかく、いかに可愛く見せられるかが重要なのです!
GRP編集長・まぁ~さ