「等身大の女子像」伝えるウェブマガ
2009-08-11 04:22:19
今の世の中、「女子」ばやり。雑誌やテレビを見れば「女性向け」「女性視点」といった言葉が並ぶ。でも、それってリアルな「女の子」の姿を反映してるの?そんな違和感から出発した新感覚のウェブマガジン「東京ナイロンガールズ」が2009年8月6日、創刊された。
運営元は過去に当モノウォッチでも紹介した「おごるTV」を手がけるレベルQ。「『スカッとする』女の子の嘘と本音マガジン」をコンセプトに、「ガール・ミーツ・ガール(女性ゲストへのフォト&インタビュー)」、「トピックス」、「連載コラム」、「スペシャル(特集記事)」、「スカッシュ(スカっとする女の子の名言)」という5つのコンテンツで構成され、女性の書き手が誇張や媚び抜きで等身大の女性像を伝えていく。
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「『ぶっちゃけトーク』はウソくさい」
「東京ナイロンガールズ」トップページ
サイト運営を手がける女性ブロガーの面々
この雑誌の狙いは一体何なのか。編集長のトミモトリエさんにたずねてみた。
――今回、女の子の「本音」ではなく、あえて「嘘と本音」とした背景は何ですか
「女性の『本音』や『ぶっちゃけトーク』をウリにした記事はその『本音』を誇張したものが多く、ウソくさい。女性は化粧だったり、人に対する態度だったり、『嘘』の一面も持ち合わせていて、そういう部分を出せないかと。『嘘』はニュアンスとして、軽い感覚で捉えてもらえればと思います」
――「飾らない」女の子がテーマということですが、今言ったこととの関連は
「ナイロンガールズの特徴は、女性誌にありがちなファッションの話題を前面に出さず、仕事や生活術といったところをピックアップしていること。たとえばおひとりさまでビアガーデンに行くとか、書き手が大事にしたいそれぞれの価値観がある。~系といった言葉で振り分けるのでなく、一人ひとりの女の子の『素』を表すのが『飾らない』という言葉で、その内容は人それぞれ違います」
――読者には男性も想定しているとのことですが
「今のところ、読者層は男性がやや多めです。特にファッション誌だとターゲット層が決まっていて、そこに入らない人(男性)は手に取りづらい。でもそこから『ファッション』を抜くことにすれば、共通する面白い要素はたくさんある。女性自身の口から語られる『素』に触れることで、男性にも『女性ってこういうものなんだ』ということを理解してもらいたい」
同サイトの出だしは順調。何かの枠組みやカテゴリーにくくられることに疲れているときなどはいいかも。p>