「渋谷ギャル」と「原宿系」 ドン・キホーテ行くのどっち?
ギャルのお買物スポットとして、ここ最近ひときわ人気を集めているのが渋谷の隣街・原宿。
H&MやForever21といったファストファッションが参入したこともあり、原宿へ関心を抱くギャルが増加している傾向にあります。
その一例として、マルキューブランドに古着や原宿ブランドを取り入れた「渋原MIX」が人気を呼んでいたり、いつの間にか原宿に109系ブランドの店舗が並んでいます。
しかし、ここでふと疑問を感じたことが一つ…。
渋谷ギャルは原宿カルチャーを取れ入れてはいるものの、原宿系(最近では青文字系とも言う)は、何故、渋谷カルチャーをあまり取り入れないのだろうか。
そこで渋谷系(ギャル)と原宿系との違いをリサーチしてみることに…。
すると、こうも違うのかというような現状を垣間見ることが出来ました。
では、早速、双方のファッションを紐解いていくこととしましょう。
トラッド型の原宿系 トレンド型の渋谷系
まず、渋谷系は、デザイン性やその時々のブームを重視するトレンド型です、今季は上記でも述べた渋原MIXの他、リゾート系やアメカジ系といったファッションが人気を集めているように、渋谷系はその時々に合わせ「柔軟」に対応していく傾向にあります。言うならば環境によって色を七変化させるカメレオンタイプと言えます。
一方、原宿系はと言うと、デザイナーが誰であるか、ファッションの歴史や背景は何であるかといった感じで、トラッド型だと思われます。
こちらは外部からの身を守るといったハリネズミタイプと言えるでしょう。
つまり、渋谷系の「柔軟」な姿勢とは反対に、断固とし「強硬」なる姿勢を保つことが原宿系の特徴なんです。
その特徴が顕著に出ていたと思ったことがあります。
ポイントはドン・キホーテです!!
渋谷系は買い物に行くとしめは【ドンキ】!と言っても過言ではないほど幾度となく足を運び、人気モデルが使っているもの、流行やブームを呼んでいるヒット商品といったものをチェックしています。
しかし、リサーチしたところ、原宿系は渋谷系に比べてドン・キホーテに足を運ぶことがほとんどありませんでした。
渋谷系とは違い、流行やヒット商品よりも、街の雑貨屋に足を運び、個性的な商品や誰も持ってないようなモノをチェックするのです。
このような文化の違いを見比べると、原宿系が渋谷テイスト取り入れない理由も理解出来るように思えます。
要するに、原宿系は、流行への「アンテナ」を張り巡らせていることは出来ても、変化にすぐに適応することを好まない慎重派。その分、流行の移り変わりが少なく安定しています。
反対に、渋谷系は変化や流行にすぐさま適応する行動派。その分、流行の移り変わりが激しいのです。
だからこそ、渋谷はブームや流行となるものが生まれることが多いと言えるのではないでしょうか。
ブームではなく、カルチャーを取り入れるトラッド型の原宿系。
カルチャーではなく、ブームを取り入れるトレンド型の渋谷系。
今後も、渋谷と原宿の関係性は見ものです。
GRP編集長・まぁ~さ