ここは本当にマンハッタン? 「ゴンドラ」に揺られプロポーズ
マンハッタンの真ん中に位置するセントラルパークには、ニューヨークの夏の楽しみがたくさん詰まっている。110丁目から59丁目までの縦4キロ、東西は、西側のセントラルパーク・ウエストから5番街までの0.8キロ。あまり知られていないけれど、北のハーレムのそばには、スイミングプールもあり、魚釣りができる池では無料で釣り具も貸し出してくれるのです。
「今まで駄目だったプロポーズが2回」
ベルベデーレ城の見えるグレイトローンでは、ビキニで日光浴の人も
ゴンドリエーレは歌も歌ってくれます
それだけではありません。マンハッタンの中とは思いがたい小さな滝もある渓谷、野球場にテニスコート、砂が敷き詰められたビーチバレーコート、それに回転木馬、動物園、シェークスピアの劇中に出てくる植物だけを集めたシェークスピアガーデン、ザ・レイクには貸しボートに船頭がカンツォーネを歌ってくれるゴンドラも。このゴンドラは、プロポーズの場に使われることも多々あるそうです。
「今まで駄目だったプロポーズが2回。そんときゃ、必死で岸まで漕いだよ(笑)。でも、ふだんは(成功することが多いから)チップが弾み最高」と、話してくれたのは、お約束の横じまシャツを着たゴンドリエーレ。
夏恒例の無料の出し物は、シェークスピア・イン・ザ・パーク、メトロポリタンオペラ、芝生の上で寝っころがって聴けるNYフィルのコンサート、そして、今からでも間に合うのが映画上映会ですね(http://nycgovparks.org/sub_things_to_do/events/output_pages/freesummermovies.php)。
8月18日に「セックス・アンド・ザ・シティ」、20日に「オーシャンズ 11」、21日には「トワイライト」が、8時からラムゼイ・プレイフィールドで上映。こんなイベントが、夏の終わりレイバーデーまで、めいっぱい続くのです。
パークの音声ガイドにヨーコ・オノらが登場
冬場はアイススケートリンクになるスイミングプール
そんなセントラルパークで新しく始まったサービスが「シーイング・セントラルパーク オーディオガイド(Seeing Central Park - AudioGuide)」。パーク内40か所に設置された看板に書かれた番号(646-862-0997)に電話をするとニューヨーク在住の有名人が案内する音声ガイドを聞く事ができます。
ジョギングする人々でにぎわうジャッキーオナシス貯水池の「担当」はケビン・ベーコン(31)、かつて温室を作る予定地だったというコンサバトリー(温室)ウォーターは、ラジコンの模型ボートを浮かべて楽しむ人が集まる池で、ここの担当はグレン・クロース(12)、デラコルデ劇場は、今年のシェークスピア・イン・ザ・パークで「十二夜」を演じたアン・ハサウェイ(14)、夫婦で登場は、ザ・ポンド担当のサラ・ジェシカ・パーカー(27)と、シープメドウのマシュー・ブロデリック(35)。イマジンの碑のそばにあるストロベリーフィールズを語るのはヨーコ・オノ(36)。この他、アレック・ボールドウィン、シーガニー・ウィーバー、イサベラ・ロッセリーニなどの映画俳優、テニスのジョン・マッケンロー、そしてブルームバーグ市長も参加しています。
これらの有名人達からは、ニューヨークに住み、ニューヨークのために何かをしたいという気持ちが伝わってきます。ちなみに、自然史博物館のプラネタリウムの新しいプログラムの音声案内人は、この7月からウーピー・ゴールドバーグです。
坂本真理