渋谷から「ギャル」が消えた? 裏にある人気「SNS」の存在

   2004年2月に運営を開始したソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)サイト「mixi」は、現在約2500万名以上の登録者を抱え、誰もが知るSNSサイトとなっています。ギャル界でも人気が高く、彼女たちにとって、欠かせない生活ツールと言っても過言ではないでしょう。

   実際、GRP(ギャル限定のリサーチ&ランキングサービス)の調査でも結果は歴然。「最近、好きなケータイサイトは何?」というランキングでmixiは2008年9月から40週連続1位になっているのです! 

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「ミクアポ」きっかけに交際スタート


mixiやってま~す!

   そこで、私はとてもシンプルな疑問が浮かびました。

「一体ギャルはmixiの何に心を奪われているのだろう?」

   友達との繋がり、日記などの機能を使用するのは当たり前ですが、ギャルがmixiに惹かれる理由、そしてその活用法にはギャル独自の「何か」が関係しているのではないか、と考えるのです。

   この疑問を突き詰めていくと「ギャル独自の繋がり」に辿り着きました。

   ギャルにとって、mixi活用における最大のメリットと言ってもいい『ミクアポ』が、結論を導くうえで最大のヒントとなりました。

   『ミクアポ』とは、mixiでアポイントメントを取ることで、ギャルのサークル活動に利用する子も多くいます。サークルのイベントを行う際の集客や、ギャルサー(ギャルだけのサークル)のメンバー勧誘に利用するなどしています。

   その他にも、「友達になりましょう」という意味でミクアポを取る事も多いです。

   そんなミクアポが手軽に出来る事から、mixiがキッカケで交際を始めるカップルも増えています! 雑誌「Popteen」のモデルとしてギャルに人気の舟山久美子さんと、雑誌「men's egg」のモデルとして同じく絶大な人気を誇る佐藤歩クンのカップルも、付き合った理由を「mixiで連絡を取り合うようになり交際を始めた」と公表しているくらい、mixiを介しての男女の出会いは日常的な出来事となっています。

   このように、ギャルがmixiでミクアポを利用し、様々な繋がりを形成していく・・・。ちょっと怖いなと思ってしまう私ですが、ギャルたちに聞くと「なんで怖いの?普通だよ~」

   との返事が帰ってくるのです。

   ギャルやギャル男はmixiのプロフィルで自身のプリクラや写メを使用するのがジョーシキになっているんですが、そうした「ルール」は、プロフィルを見た相手に警戒心を抱かせないよう作用しているのではないでしょうか。

「リアルコミュニケーション」から「WEBコミュニケーション」へ

   そんなmixiがギャルのライフスタイルに影響を及ぼし、渋谷である現象が起きています。

   「ギャルの渋谷離れ」です。

   このところ、目に見えて渋谷からギャルが減りました。

   約10年前から、ギャルは様々なモノと接しながら徐々に進化していきました。その中にはもちろんmixiも含まれます。mixiは今までにない大きな変化をギャルにもたらしたと思いますが、それは、リアルコミュニケーションの減少です。

   ギャルにとって渋谷といえば、出会い、繋がりの街です。渋谷に行けば、サークル友達、先輩やショップ店員などなど、いろんな形の「渋友」がいます。そうした人達と渋谷でコミュニケーションをとるために、最新のファッションで飾り、カラオケに行っても流行の曲を歌い、ドラマや雑誌の旬な話題で盛り上がる。

   最新の流行を追い求めるギャルがいるから、渋谷からブームやトレンドが生まれていたのだと思います。友達との交流や新しい出会いはこういった渋谷から始まるリアルコミュニケーションが必須でした。

   それが、mixiなどのSNSサイトが浸透するにつれ、誰とでもケータイ一つで繋がりを持てるようになりました。そして、WEBコミュニケーションの拡大とともにリアルコミュニケーションが減少した結果、渋谷に来なくても容易に繋がれるようになったのです。

   ギャルの聖地・渋谷…

   このままWEBコミュニケーションが拡大していくのか?

   はたまた、リアルコミュニケーションを取り戻すのか?

GRP副編集長 アミーゴ

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