「遠方の強者」とドキドキ対戦  人気呼ぶボウリング「ネット対戦」

   ボウリングは仲間同士でワイワイやるもの――。そんなイメージを覆すシステムが、全国の遊技施設「ラウンドワン」に導入されて人気を呼んでいる。その名も「がんばれ!ボウリング番長!」。専用のカード(500円)さえつくれば、全国の「ボウリング番長」たちとネット対戦することが可能だ。

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「ドキドキする緊張感を感じます」


「がんばれ!ボウリング番長!」ホームページ

   マージャン、クイズ、カードを使ったスポーツゲームなど、ゲームセンターで目立つ「ネット対戦」。「がんばれ!ボウリング番長!」は、これと同じように、同時にプレイしている全国のユーザーと気軽にボウリング対戦ができるシステムで、勝負が面白くなるように、自分のアベレージスコアと近い対戦相手を自動で選択・決定してくれる(複数名でも対応)。

   ラウンドワンのボウリング企画部によると、09年6月末時点で登録者は「約86万人」。毎日3000人程度の増加をみているという。40歳以上の「ベテランボウラー」はもちろん、20代以下の学生、サラリーマン、OLのユーザーも多い。

「長年ボウリングをプレイしている私でも、リアルタイム対戦にはドキドキする緊張感を感じます」

とは同企画部担当者の弁。「チャンス!相手がミスをしました」「ここでスペア以上ならあなたの勝ち!」などとベンチモニターに表示される対戦演出機能も興奮をあおってくれる。

ボウリングの「新たな可能性」?

   1人でプレイする人も増えているそうで、SNSサイト「ミクシィ」をのぞくと、「ボウリング番長」のコミュニティで対戦相手を募集するユーザーも多く見られる。

「マニアにも初心者にも受け入れられる形で開発を検討しました。結果、このようにボウリングの新たな可能性を感じさせる反応が見られ、有難いです」

と同じ担当者。ちなみに「番長」というネーミングの由来は「直感的にランクが上昇することなどが分かりやすいのでは?」とのことだ。ランク(格)はアベレージスコアで決まる。100未満の「まじめっ子」から、200以上の「番長大王」まで10刻みで「格」が用意され、上達に応じてアバターが成長。成績も、勝利数、勝率、連勝数などのランキングが全国および店舗別で出され、ホームページなどで見ることができる。

   今後も、ラウンドワンが主催するオフィシャル全国大会機能や、仲間内だけで競えるプライベート大会機能など、さまざまなバージョンアップが検討されているようだ。

ホリデー茂山

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