「孫の笑顔」が送られてくるフォトフレーム ドコモ発売

   NTTドコモは2009年6月18日、携帯電話などで撮影した写真をメール送信すると、無線通信機能を内蔵したデジタルフォトフレーム(電子写真立て)に自動表示される「お便りフォトサービス」を発表した。離れた家族のもとに専用のデジタルフォトフレームを置いておけば、いま撮ったばかりの笑顔を簡単に見てもらうことができる。

Read more...

携帯電話やパソコンでフォトフレームを「遠隔操作」できる


ドコモが発売する「お便りフォトパネル」。メールで送った写真が自動的に表示される

   ドコモが7月1日から始める「お便りフォトサービス」は、インターネットのメール機能とデジタルフォトフレームの写真表示機能を組み合わせた、新しいタイプのコミュニケーションサービス。写真を添付したメールを携帯電話やパソコンから送信すると、中継サーバーを介して、メッセージつきの写真がフォトフレームに送られる仕組みだ。

   送られてきた写真は、スライドショーの形式で8インチの液晶画面に映し出される。フォトフレーム側で特に操作しなくても自動表示されるため、電子機器に不慣れな人でも心配ない。たとえば、孫の写真を携帯で撮って、祖父母の家に置いてあるフォトフレームに送るといった使い方が考えられる。

「主なターゲットは、孫と離れて暮らすおじいちゃんやおばあちゃん。複雑な操作をしなくてもよいように、フォトフレームのデザインや機能はできるだけシンプルにしました」

と、NTTドコモ研究開発センター・サービス&ソリューション開発部の大野友義・サービス戦略担当部長は話す。パソコンや携帯電話でフォトフレームを遠隔操作できるため、機器操作が苦手な家族に代わって、写真の追加や削除を行うことができる。

   写真はドコモの携帯電話だけでなく、全キャリアの携帯電話やパソコンから送信できる。メール送信した写真はサーバーで小さいサイズに変換されるため、最大1000枚程度の保存が可能という。

「写真をきっかけにした新しいコミュニケーションを」


「このフォトフレームを通して、おじいちゃんと孫が思い出を作ってほしい」という大野友義・サービス戦略担当部長

   お便りフォトサービスは、ユーザー参加型の商品開発企画「みんなのドコモ研究室」から生まれた第1弾の商品だ。同研究室は、ドコモの実験的なサービスをユーザーに体験してもらい、その意見を参考にして新サービスの開発につなげていく試み。08年4月のスタート以来、4件の実験サービスが公開され、延べ1万人以上のユーザーが体験利用している。お便りフォトサービスは特に評判が良かったため、商品化が決まった。

「フォトフレームの試作機を100人以上のお客さんに実際に使ってもらって、いろんな意見を寄せてもらいました。たとえば、最初はフォトフレームを横に置くことだけを想定していたのですが、携帯で撮った写真は縦長のほうが多いことがわかり、縦置きにも対応できるようにしました」

と、大野サービス戦略担当部長。自身の父親にもモニターになってもらい、その感想も参考にしたそうだ。

「試作機を実家に置いておいて、『あけましておめでとう』の写真を贈ったりしましたが、好評でした。ふだん家族に電話する機会がない人も、写真がきっかけになって新しいコミュニケーションが生まれたらいいなと期待しています」

   新発売の専用フォトフレームは、お便りフォトパネル「フォトパネル01」で、価格は1万9800円。お便りフォトスペシャルサイト(http://otayori.nttdocomo.co.jp/)で09年6月19日から注文を受け付ける。

   利用料金は、フォトサービスの利用料金として月額210円と、10万パケットまでなら980円のパケット通信料(定額ユビキタスプラン:月額490円~上限額9765円)がかかるが、キャンペーン期間である09年7月1日~12月31日は、フォトサービスの利用料金は無料、パケット通信料の上限額は980円までとなる。

   問い合わせは「お便りフォトサポートセンター」(0120-130-360)まで。

注目情報

PR
追悼