どう利用すれば「お得」なの? 補正下着の「リースサービス」
女性用下着の企画・販売を行っているアンベリーヌ・マーケティング(京都)が2009年4月9日から、「女性用補正下着のリース」を開始した。下着をリースするという耳慣れないこのサービス、一体どんなものなのか。
3万5000円が年間1万2800円
「バスト寄せ上げ」だけでなく「ウエストシェイプ」機能も
補正下着とは、通常の下着とは違い、プロポーション維持や改善機能が付いている下着のこと。生地の丈夫さが求められるのと複雑な縫製過程のため、価格は1点数万円と高価なものが多い。それを考えれば、アンベリーヌ社が始めた新品の補整下着リースサービスはお得かもしれない。例えば、通常3万5000円する「キャミソールブラジャー」をリースする場合、最初の2か月こそ3900円ずつかかるが、その後は月々500円となり、年間トータルで1万2800円の計算。数字の上では2万円以上もお得ということになる。
6か月利用すれば残金の半額で買い取ることができ、サイズが合わなければ10日以内なら交換可能、これがおおよそのシステムだ。
「補正下着は元々、値段が高くて若いお客様は少なかったんです。リースサービスはネットや電話での受け付けなので、人件費を抑え、お求めやすい値段になっています」
と、同社の担当者は話す。景気の悪化で販売の方が落ち込み、メインの顧客としていた中高年だけでなく、より若い層にアピールするために始めた。14日までの5日間で15件ほどの申し込みがあったが、実際、利用者の大半は30代後半までの、これまで補整下着を使用していなかった層とのこと。単品では、キャミソールブラが一番人気だが、色々試してみるために、キャミソールブラのほか、ボディスーツ、ガードルなどを一式まとめて注文する人もいるという。
賢いのは1年ごとに契約更新
さて、この下着リースシステム、どう利用するのが最も効果的なのだろうか。下着は消耗品なので、買い取りを決める時の状態が大きなポイントとなるのは言うまでもない。担当者は、
「補正下着というものは、通常1年ほど経ちますと洗濯などで劣化して補正機能が落ちてくるので、年間1万2800円(キャミソールブラ)でご利用頂いて、一旦返却。その後また契約を更新すれば、毎年新しい補正下着を使うことができます」
と、リースのメリットを生かした賢い利用法を明かしたうえで、気に入った品物を買い取るウマ味にも次のように言及した。
「キャミソールブラを6か月で買い取る選択をした場合、総支払額は2万2150円。(定価3万5000円とすれば1万3000円ほど安いため)半数程度のお客様に買い取っていただけるのではないかと見ています」
商品は日本製で、縫製がしっかりしているのとはいえ、雑に洗濯していては痛みも早い。気に入った品物なら大事に扱うことが、より「お得感」を得るのに不可欠な要素と言えるだろう。
カルロス櫻井