トム・クルーズ、家族で来日「ワルキューレ」をPR
米の俳優トム・クルーズ(46)が、新作映画『ワルキューレ』のPRのため、2009年3月8日に来日、ファンサービスなど精力的に活躍していた。
粉雪舞い散るなか約2時間のファンサービス
「ワルキューレ」ジャパンプレミアにあらわれたトム夫妻
愛娘スーリちゃんと日本に来るのは今回が初めて
「ワルキューレ」のジャパンプレミアが開かれた11日、会場の東京・六本木ヒルズアリーナには1000人以上のファンが集まった。黒の高級車でレッドカーペットに乗り付けたトムが、妻で女優のケイティ・ホームズさん(30)と車から降りた直後、雪が舞ってきた。突然の雪に熱気と興奮に包まれた会場には驚きが走った様子。そんな寒さの中、サービス精神旺盛なトムは、コートも着ないで約2時間、求めに応じて記念撮影やサインなどをした。
その後、舞台挨拶が行われ、司会のクリス・ペプラーさんの「日本に来て、まだやってないことは?」との質問に、「新しいものを見たい。まだ全部行っているわけではない」そして「東京は退屈しない街。新しい友達にも会える」と好奇心旺盛なところもみせた。
ファンには、「私がどのくらい日本を愛しているか分かりますか」と親日家ぶりをアピール。そして「本当にありがとう」と感謝の意を存分に述べ、「今度は待たせないようにもっと早く来ます」と、疲れた様子を見せず終始笑顔で応えていた。
トムは来日のたびにファンを楽しませるイベントを用意している。来日当日には、成田空港から直接ヘリで東京・六本木のアークヒルズに。映画ポスターがラッピングされた特別仕様のヘリ「ワルキューレ号」から妻のケイティ・ホームズさん、娘のスーリちゃんと降りてきたトムは、黒のコートにサングラス姿。そのいでたちは、さすがアクション俳優といった貫禄が漂う。「サングラスをとって」との記者の問いかけにも応じ、報道陣に対しては、「ワルキューレが公開になり、日本に戻ってくることができてうれしい」と語った。
ヒトラーに挑むドイツ軍将校役
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『ワルキューレ』は、第二次世界大戦中のドイツを舞台にしたサスペンスアクション作品。絶大なる権力者ヒトラーに挑むドイツ軍将校シュタウフェンベルク大佐に扮する。実在の人物を演じるのは『7月4日に生まれて』以来二度目という。
「ヒトラー暗殺計画という重いテーマだが、どれだけ現代人に分かりやすくエンタテインメント性を持たせるか。監督のブライアン・シンガーや脚本家たちと徹底的に話し合った」という。舞台背景となる歴史についても、「長い時間をかけてリサーチを行った」と映画作りに対する並々ならぬ情熱を語った。正義を貫くために家族にも本当のことが言えない主人公。ただ娘と見つめあうことだけが許される。そんなシーンの撮影が最も印象に残っているという。家族思いのトム。「主人公の愛国心と家庭を大切にする思いは最も共感できるところ」と語った。
トムは12日、世界10都市を回った「ワルキューレワールドツアー」の最終地である大阪を訪れた。
映画『ワルキューレ』は3月20日(金・祝) TOHOシネマズ 日劇他で全国ロードショーされる。