押井守が若者に問う「生きることの意味」


『スカイ・クロラ』DVD (C)2008 森 博嗣/「スカイ・クロラ」製作委員会

   『攻殻機動隊』や『イノセンス』などの作品で熱狂的なファンをもつ押井守監督のアニメーション映画『スカイ・クロラ』のDVDとブルーレイが2009年2月25日、発売された。「今、若い人たちに伝えたいことがある」という押井監督が、森博嗣の小説をもとに、非常的な日常を生きる若者たちの姿を描いた作品だ。

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   『スカイ・クロラ』は、戦闘機のパイロットとして戦うことを宿命づけられた、年を取らない若者たち<キルドレ>の物語。人々が平和を実感するために「ショーとしての戦争」が繰り広げられる世界で、キルドレたちは戦死するまで戦い続けることを余儀なくされる。

   最新のCG技術を駆使した空中の戦闘シーンは迫力十分だが、地上に戻ったキルドレたちの表情や会話は静かで、どこか牧歌的な雰囲気すら漂わせる。その静と動の落差を通じて、見る者に「生きることの意味」を問いかける。

   脚本は『世界の中心で、愛をさけぶ』『クローズド・ノート』の新鋭・伊藤ちひろ、音楽は『デスノート』『リング』の川井憲次が担当した。主要キャラクターの声に、菊池凛子や加瀬亮、栗山千明、谷原章介などの俳優が起用されたことも話題になった。

   今回リリースされたDVDは5040円。ブルーレイ(通常版)は8190円。本編のブルーレイのほか、映画に登場する戦闘機のフィギュアや3枚組の特典DVDなどがセットになったコレクターズ・エディション(4万3050円)も販売される。

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