「マック」だけじゃないよ 加州で有名な「IN-N-OUT」
ここ1週間ロサンゼルスは本当に暑くて連日30度を超える日々。日差しも強くて、日本への里帰り間もない時差ボケの身にはつらい陽気でした。
日本でひいた風邪はすっかり治ったとはいえ、この乾燥した空気に油断すると喉をやられてしまいそうです。日本といえば心残りが一つ。帰るたびに一度は必ず大好きなモスバーガーを食べるのに、今回は風邪で食欲がなかったこともありましたが、「食べなきゃ!」と、思い出したのはロスに帰る前の夜遅くでした。無念・・・。
フワッとしたバンズ、お肉もジューシー
お気に入りのチーズバーガー。単品注文であれば$1.99。ちなみに、ハンバーガーコンボ($4.28)、ダブルダブルバーガーコンボ($5.58)
毎日昼食でハンバーガーを食べる人は肥満へ――なんてニュースはいかにもアメリカ的ですが、やっぱり、たまに食べたくなっちゃうのです。こちらにしかないチェーン店もあり、渡米当初はいろいろ試しましたが、最近では「ハンバーガーが食べたい」イコール「IN-N-OUT(イン・アンド・アウト)が食べたい」という感じになっています。
「IN-N-OUT」は、南カリフォルニアでかなり知られているハンバーガーチェーンですが、店舗展開をしているのはカリフォルニア、ネバダ、ユタ、アリゾナの4州のみ。そのため、以前、オレンジ・カウンティに住んでいて、いま東海岸在住の友人はIN-N-OUTを見つけると必ず1回は食べて帰ります。
ハンバーガーはハンバーガー、チーズバーガー、ダブルダブル(ダブルミートにダブルチーズ)の3種類のみで、定番はこれに飲み物(Mサイズ)とフレンチフライポテトがついたコンボです。私がもっぱら注文するのはチーズバーガーのコンボ($4.58)。IN-N-OUT開店当初とメニューはほとんど変わっていないそうです。
おすすめとなると、「バンズ」でしょうか。こちらではたいていバーガーのバンズはパサパサしているのですが、ここのはフワッとしている。やはりバーガーはパンも命だ、と思わずにはいられません。
もちろんお肉もジューシーで、やわらかく、チェーン店によくある作り置きしたような感じはしません。これにレタスがたっぷり入って、輪切りにした大きなタマネギが挟んであるのですが、これにオリジナルのソースが絡まっておいしいのなんの。食べるたびに満足感いっぱいです。ポテトは細切りなのですが、ベチョっとしておらず、また塩気も強くないのです。娘は大好物で止めるのが大変なくらい。
日本に帰国した長崎在住の友人いわく、「『佐世保バーガー』がIN-N-OUTのバーガーに似ている」。実際、おととし佐世保を訪れた際に食通の彼女がすすめる佐世保バーガーを食べましたが、テーストは似ている、という印象を受けました。
その彼女とご主人はたまに無性にIN-N-OUTのハンバーガーが食べたくなるそうです。
さて、IN-N-OUTの店舗はというと、どこにでもないのが難点。また、お店のデザインも、ちょっと・・・。新しい店舗はそうでもないようですが、元々ドライブスルーを考えて始めたせいか、古い店舗は店中で食べたい人のための設備が充実していない。(例えばうちの近所にあるIN-N-OUTの場合)外にある3つのテーブルで食べるしかないのです。
反対にドライブスルー用は窓口が2つもあるため、受け取るまで速い速い。駐車場に車を停めて、店内のカウンターで注文するより早い?と思うことたびたびです。
ドライブスルーを利用するのであれば、入り口に入ったらすぐにある大きなメニュー板を見ながら、スピーカーに向かって注文するのですが、昼食時など混雑する時間帯になり、車の行列ができはじめると、店員が列の最後尾にたって注文をとってくれます。
このIN-N-OUT。メニューにはないマル秘メニューがあります。1つはタマネギ。通常、ハンバーガーにはナマの輪切りタマネギが入っているのですが、これを焼いてもらうことが可能で、「グリルドオニオンにしてください」と頼むんです。
もう1つはポテト。アニマルスタイルフレンチフライポテトを頼めば、サウザンアイランドドレッシングとチーズがかかっているポテトがでてくるのです。こってりでカロリー高そうですが、たまにならいいかな、と(苦笑)。