全国「心霊スポット」情報 一目で分かる「恐怖のサイト」
その場所に行くと長い髪の女性の霊に遭遇する。あるいは、小さな子供の泣く声が聞こえてくる――全国には都市伝説として語りつがれる「心霊スポット」がいくつもある。そんな心霊スポットについて言及しているブログの情報をまとめたサイトが話題だ。これまで地元の人にしか知られていなかった各地の心霊スポットがひとめで分かる。サイトの企画者は「実際にはいかない方がいいですよ」と警告しているが……
青森・千葉・京都の「心霊スポット」報告が多い
「はさみおじさんの晒し者ブログ」が報告する問題の「心霊写真」
そのサイトとは、きざしカンパニーが運営する「みんなの心霊スポット」。個人のブログに記述された心霊スポットや怖い話が、都道府県別にまとめられているものだ。ブログに書かれた「心霊スポット」や「地名」に関するキーワードを手がかりに、プログラムが関連するブログ記事を探してきて、一覧化して表示する。
サイトには日本地図が掲載されている。「何かを感じる都道府県があればクリック」という、赤字で書かれた思わせぶりな文句に誘われて、該当の「県」をクリック。すると、「県」ごとにまとまった一覧画面に切り替わる。見出しのみが記載されているから、後は、自分が読んでみたいブログへ飛べばよい。
47都道府県を網羅しているとはいえ、心霊スポットの報告数には地域差がある。臆病な記者が恐る恐る確認してみたところ、突出して多いのは「京都府」(23件)と「千葉県」(15件)だ。また、「青森県」(9件)も健闘している。
神社仏閣の多い京都府、恐山(おそれざん)といった霊山の多いある青森県だけに、心霊スポットも多いのだろうか。ちなみに、千葉県は、「池・沼」「海辺」「神社」といった、いわゆる王道の心霊スポットが報告されていた。
「先輩、長い髪の女の人をおぶってましたよ」
47都道府県の中から気になる場所を選ぶ。突出して「京都府」が多い
「みんなの心霊スポット」に寄せられた情報は大きく分けて、二つがある。ひとつめは、心霊スポットに実際に行ってみたという勇敢なる体験談だ。多くの人が、自ら出かけているらしく、事件現場や、地元で有名な心霊スポットに行くなど果敢にチャレンジしている。
たとえば、ブログ「しまちゃん日記 ~日々これ修行なり~」によると、10数年前の話として、東京都葛飾区にある「水元公園」に行ったときの不思議体験を報告している。霊感の強い友人や実家が浄土宗のお寺の後輩らとともに、出かけたのだという。
「正直何事もなく、なぁーんだ噂と違って何もなかったかー、っとホッとしながら、水辺の植物園に沿って歩いていると何だか左肩が重く感じました。
薄暗い道を抜け、明るい大きな道に出たところで気合を入れたら、すーっと肩が軽くなりました。
そうしたら、浄土宗の後輩が「先輩言ってもいいですか?」と聞くので、「何を?」と聞き返すと、「いや、やっぱり後にします」と言ってなかなか話さないのです。
【中略】
車へ戻り、後輩にさっきの話を聞くと、『植物園の道を歩いている時、先輩、長い髪の女の人をおぶってましたよ。その人が恨めしそうに先輩の顔を見ていたので、その場で言ったら腰を抜かすと思って言いませんでした・・・』」
同ブログのコメント欄には、この場所で以前、殺人事件があったと書き込まれていた。
「ここで記念撮影したらガチやばいもん撮れた」
実際に体験したとされる話が生々しく綴られている。怖い!
ふたつめは、「心霊写真」の紹介だ。写真に映りこんでいる「心霊写真」を、ご丁寧に掲載している。うっすらと顔や体の一部分が写りこんでいるパターンが多い。
たとえば、「はさみおじさんの晒し者ブログ」に掲載された写真。友人らと心霊スポット巡りをしたときに、廃墟の学校でシャッターをきったものだ。ブログの筆者は次のような解説を加えている。
「ここで記念撮影したらガチやばいもん撮れた
よぉく見てほしい・・・・
丸のついてるところ左におばさんの顔が・・・
真ん中上にはおっさんがいる。
これには一同、絶句したね・・・」
このように、実際にあった怖い体験談が多数集まった「みんなの心霊スポット」。企画に関わったkizashiジャーナルの編集長によると、日本地図をつかった夏らしい企画のひとつとして考えたものなのだという。そして、その楽しみ方について、重い口ぶりで話している。
「それぞれの土地に伝わる、知られざる心霊スポットが多くあることには驚きました。また、『トンネル』『廃墟』『滝・沼』の報告が多く、傾向的なものがわかってきて面白いですね。ただ、心霊スポットへはいかない方がよいかと……私有地の場合も多いですし……。ですが、心霊スポットの記載されていない県もありますので、ぜひブログに書いてほしいと思います」