ブランドバッグ「買うより借りよ」 ネットレンタル日本上陸

   ネットで高級ブランドバッグやアクセサリーのレンタル申し込みをすると自宅まで宅配してくれるという「ブランド品レンタルサービス」。米国やヨーロッパでは好調というこのビジネスが、日本にもやってきた。

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ブランドバッグが1週間1600円からレンタルできる


Cariruではシャネルなどの高級ブランドバッグがレンタルできる

   ニューウェルは2008年6月下旬、高級ブランドバッグとアクセサリーのレンタルサイト「Cariru(カリル)」をオープンした。サイトには、ルイヴィトンやシャネル、エルメス、コーチなどの有名ブランドのバッグとアクセサリーの写真が並ぶ。若い女性に人気のクロエのバッグもある。

   借りたいバッグを選び、「新品未使用」とか「非常に良い」などのバッグの状態を確認して、「レンタル」のボタンをクリックする。レンタル期間や配送先などの必要事項を入力すれば申し込みは完了。あとは商品が自宅に届けられるのを待つだけだ。

   バッグやアクセサリーのレンタル期間は1週間と1か月の2種類。期間が1週間からなのは、商品の発送と返送に日数がかかるためだ。実際に使うことができるのは3~5日間というわけだ。

   気になるレンタル料金は、バッグが1週間1600円から、アクセサリーが1000円からとなっている。かなり手頃な値段といえるが、販売価格が高ければその分だけ借りるのも高くなる。たとえば、プラダの「レザースモールサッチェル」なら、参考販売価格14万5950円のものを、1週間5800円、1か月1万6800円(いずれも会員価格)でレンタルしている。

「値段は米国のサイトを見てだいたい同じくらいに設定しています。日本ではまだあまり根付いていないサービスですが、アメリカでは50万人もの人が利用するサイトもあるんですよ」

とニューウェル代表の岩田光枝さん。Cariruには有料会員システムもあり、有料会員になると通常価格の20%オフでレンタルしたり、気に入った商品を購入することも可能だという。

「気軽に流行のブランド品を楽しめるサービスを」


ORBはレンタル期間中にバッグを何度も交換できるのがウリだ

   Cariruに先行するサービスとしては「ORB(オーブ)」がある。ORBは2007年9月に日本で初めてブランドバッグのレンタルサービスを開始した。始めたきっかけについて、ORB販売責任者の石井康裕さんは

「私自身、ブランド品に限らずファッションが好きだったんです。だけど流行はすぐ移り変わる。気軽に流行のものを楽しめるサービスはないかな、と思ってこのサービスを思いつきました」

と説明する。

   反響は上々のようだ。特に20代後半から40代の女性の利用者が多いという。

「意外だったのが主婦の方の多さです。働く女性の利用が多いとは予想していたのですが、これは意外でしたね」

   こちらのレンタル期間は1か月が基本だが、試験的に1週間コースも用意している。1週間レンタルの利用者はパーティや卒業式、同窓会などの特別な機会に利用する人が多く、1か月レンタルでは普段使いに利用する人が多い。

   ORBの場合、レンタル料金は個々のバッグによって違いはなく、2ランクに分かれた定額制。本来は1か月2万9800円と4万9800円の2ランクが設定されているが、7月中はキャンペーンでほぼ半額となっている。また契約期間中のバッグの交換は自由だ。そのため、一つのバッグを長期間使う利用者がいる一方、レンタル期間中に用途に合わせて何度も交換する人もいるそうだ。

   ニーズに合わせて利用できるブランド品レンタルサービス。日本ではまだ始まったばかりだが、ブランド品信仰の厚いお国柄だから、今後利用が広がるかもしれない。

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