10億円を運用してみないか? 「投信王 夏の陣」参加者募集
10億円の仮想資金を運用して成績を競うシミュレーション・コンペ「投信王 夏の陣」が2008年7月1日から始まる。今回は学生を対象にした「学生対抗投信王」も合わせて開催。主催する日興アセットマネジメントは「投資に関心のある人は気軽に参加してほしい」と呼びかけている。
ウェブ上でファンドマネージャーを疑似体験
「投信王」のランキング画面
「投信王」は、資産運用会社の日興アセットマネジメントが主催するウェブ上の資産運用シミュレーション・コンペ。参加者は10億円の資金をまかされたファンドマネージャーという設定で、日本株式に投資して資産運用を行いその成果を競う。成績優秀者には、ヘリコプターナイトクルージングなどの賞品が贈られる予定だ。
ファンドマネージャーの発掘を目的とした年間コンペは08年4月1日からスタートしているが、3か月単位のコンペもある。7月1日~9月30日は「夏の陣」が開催され、6月30日まで参加者を募集中だ。
「この投信王は、誰でも無料でファンドマネージャーを疑似体験することができます。実際に運用を体験してもらうことで、株価の動きがどのようになっているかを実感してもらえるはずです」
と日興アセットマネジメント投信営業企画部のシニアマネージャー、馬原修さんは話す。
4月から6月までの「春の陣」には約1800人が参加している。参加者は日興アセットマネジメントの実在の投資信託とも運用実績を競うが、現時点でこの実在のファンドを上回るパフォーマンスをあげている参加者は100人ほど。「これまで投資経験がない人でもできないことはないと思います。まずは『習うよりは慣れろ』ということで、挑戦してみてほしい」
東大や早慶の投資研究サークルが参加表明
7月から始まる「夏の陣」の目玉は、学生を対象にした「学生対抗投信王」が合わせて実施されることだ。四年制大学や短大、専門学校、大学院に在籍している学生たちが腕を競う。成績優秀者は学生投信王として表彰されるとともに、インターンシップへの参加機会が与えられる。
この学生対抗では、個人戦とともに団体戦が行われる。各団体の上位5人の平均成績を競うという仕組みで、すでに東京大学や早稲田大学、慶応大学などの投資研究サークルが参加を表明している。
学生対抗戦の狙いについて、馬原さんは、
「若いうちから投資に関心をもってもらいたいということで、学生だけのコンペを企画しました。これまでの金融機関の投資教育は大学の講座を通じてということが一般的でしたが、ゲーム感覚で楽しみながら投資に親しんでもらうことも重要だろう、と考えました」
と語る。
6月中旬には参加予定の学生を招いた勉強会を開催したが、「皆さん、大変よく勉強されていて、投資に対する関心の高さを感じた」という。今後も、学生向けのセミナーを通じて、投資に関する知識やスキルなどの情報提供を行っていく予定だ。
※日興アセットマネジメント 投信王
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