温かさ一杯「シートベルトバッグ」 ハリウッドセレブも愛用
今年初めに読んだ雑誌「Adweek」に載っていた「2008年のキーワード」。その中の1つ、「Handmade(ハンドメイド)」にすんなり同感してしまったのは、ハンドメイドのものへの興味が強くなってきていたせいだけではないだろう。
スーパーでの買い物にバッグを持参したり、ペットボトルを集めてリサイクル回収場に持ち込んだりするなどのエコ活動に積極的になればなるほど、ものを大事にしなければという思いが強くなる。そうなるとますます自分の持ち物に対する愛着心も沸き、作られたモノに対してもいつのまにか温かさを求めるようになっているのではないかと思っている。
使用済みのシートベルトを使ったバッグ
ハービーズのエコバッグ。シートベルトを組んで作られている
そのこだわりのせいかバッグを買い換えようと思っていて、ここ数ヶ月、いろいろと見て回っていたが、なかなか納得するものには出会えず、買えずにいた。しかし、たまたま目にした日系情報誌で紹介されていた「Harveys(ハービーズ)」というブランドの「シートベルトバッグ」なるものに惹かれ、ショップまで足を運ぶことにした。
その名が示すとおり、使用済みのシートベルトを使ったバッグだ。シートベルトバッグの原型をつくった創業者のダナ・ハービー氏がデパートなどで売り始めてから10年になるそうだが、直営店は2007年7月にオープンしたオレンジ・カウンティにある一店舗のみ。
ジェシカ・アルバやブルック・シールズなどのハリウッドセレブも愛用しているここの商品はベルトを編み込んでいるせいか、見た目はごつごつしたかたい感じがするのだが、実際に手にとってみると、ソフトで、かつ、作りがしっかりしている。デザインもシックなものからかわいいものまで、いろいろある。気になるハンドバッグのお値段は98ドル~268ドル。バッグ以外の小物も扱っている。
子供向けのバックも販売されている
今の一押しはTreecycle Collection。現在100%リサイクルのシートベルトでつくっているのはこのシリーズのみだが、「"エコ"を維持するための新しい方法について、たえず考えているわ」と広報のアシュリーさん。
子供向けのバッグや服もリリースされたばかり。バッグはハービー夫妻の「子供のためのバッグも必要」という思いからだそうで、あまりのかわいさに娘にも買ってあげたくなってしまった。そして服は、彼らの友人の専業主婦たちがつくったハンドメイドのもの。
これからますます人気がでそうなハービーズだが、この秋にはハリウッドにも直営店をオープンさせる。アジアでは2007年11月に韓国で販売を開始し、人気を博しているという。日本でも08年6月末には買えるようになるそうだ。