「電気自動車のF1」として存在感を高めている、電気自動車(EV)のフォーミュラマシンによる国際レース「ABB FIAフォーミュラE世界選手権」の東京大会「Tokyo E-Prix」が2025年5月17日と18日、東京・有明の東京ビッグサイト周辺を舞台に開催される。
大会を運営するFormula E Operations Ltd.のCEO(最高経営責任者)を務めるジェフ・ドッズ氏が2月10日、都内で行われたメディア向けラウンドテーブルに登壇。「モータースポーツの垣根を越えて、世界のエネルギー転換を加速させる『ESGスポーツ』の祭典となれば」と期待を語った。
最高速度時速200マイルの新マシン「GEN3 EVO」登場
「フォーミュラE」は、自動車レースの「F1」、オートバイレースの「motoGP」と並び世界中にファンが多く、2025年で10周年を迎える。東京大会は昨年(24年)に続き、第2回開催となる。
「フォーミュラE」は、日産、YAMAHA、ジャガー、マクラーレン、ポルシェ、マセラティといった大手自動車メーカーが参加。レースは全世界の市街地をサーキットとしているのが特徴で、激しい攻防戦が繰り広げられる。
ドッズ氏は、開催目的として「素晴らしいレースを行うこと」「電気自動車エンジンの技術革新に寄与すること」「気候変動問題を知る一つのツールになること」を挙げた。
さらに、「モータースポーツを盛り上げるためには素晴らしいマシンが必要」だとし、東京大会では全輪駆動で最高速度時速200マイル(約320キロ)に達する、最新のEVレーシングカー「GEN3 EVO」が出場することを明かした。
ドッズ氏は、社会と環境の課題への理解と意識を高めたいとし、持続可能性(サステナビリティー)についても言及。大会にあわせ、世界のリーダーが議論する国際カンファレンスを東京で開催したいとし、「モータースポーツの垣根を越えて、世界のエネルギー転換を加速させる『ESGスポーツ』の祭典となれば」と期待を寄せた。