愛知県蒲郡市と明治は2024年11月24日、「日本初のチョコレート摂取による大規模研究」こと「蒲郡スタディ」の10周年を記念したイベントを、蒲郡市内で行った。
「蒲郡スタディ」とは、2014年に蒲郡市・愛知学院大学・明治の産学官で実施され、高カカオチョコレートの健康効果に注目が集まる契機となった研究だ。
カカオ研究の知見を説明
記念イベントでは、愛知学院大学特任教授の大澤俊彦氏が、市民向けに「蒲郡スタディ」の振り返りや、カカオ研究の知見についてのセミナーを実施した。
セミナーで大澤氏は、次のように話した。
「高カカオチョコレートを摂取すると血圧が下がる、炎症マーカーが下がる、身体の酸化マーカーが下がる、そして善玉コレステロール値が上がることがわかっており、こうした結果は、動脈硬化のリスクを下げるという一つの指標になります。また、高カカオチョコレートに含まれるカカオポリフェノールが、老化・認知症の予防、腸内環境改善にも期待できるとわかってきました」
また、トークセッションでは、「チョコレートはいつ食べるのがおすすめか」という質問に対し、大澤氏は「朝起きた時には、糖(グルコース)が脳のエネルギーとして必要となりますので、朝食べることをおすすめします」と回答した。