「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されて20周年を記念し、360度VR観光動画「高野山 壇上伽藍・金剛峯寺」と「高野山 奥ノ院」が2024年8月2日、YouTubeチャンネルで公開された。
動画を公開した「メタバース和歌山実行委員会」は、いずれも和歌山市のユタカ交通と一般社団法人和歌山新城下町DMCで構成される。
壇上伽藍から金剛峯寺までの道を辿る
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を構成する高野山は、平安時代初期の僧・弘法大師(空海)が人々の幸福を祈って「永遠の瞑想」を続ける聖地だ。霊山全体が信仰の対象とされ、参拝者、慰霊者、観光客などで年間を通して訪問する人が絶えることはない。年間の観光客数は140万人といわれている。
「高野山 壇上伽藍・金剛峯寺」では、高野山観光の入り口である大門から始まり、奥之院とならぶ高野山の二大聖地のひとつ、壇上伽藍から金剛峯寺までの道を辿る。歴史や文化に触れる要素を盛り込んだ「VR歴史観光」が楽しめる。
「高野山 奥ノ院」は、弘法大師信仰の中心地だ。動画の始めには、普段の参拝ではなかなか見られない生身供(しょうじんぐ)の儀式も収録。これは毎朝、行法師によって弘法大師へ食事を届ける儀式を指す。
公開されたVR動画は、英字の説明も含む。動画内をクリックしマウスを動かすと、360度回すことができるのが特長だ。